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職人的技能の数値化という作業が製造業の現場で推進されている。
「カン」や「コツ」を因数分解する作業である。 数値化することによって誰にでも(機械でも)職人の技がふるえるようにするためである。 鏡面研磨などもその部類である。 金属を磨いてその表面を鏡のようにツルツルにする技術である。 ある素材にたいして、ある圧力ある速度ある角度である材質のものを押し付けると金属の表面が鏡面状になるのである。 (もちろん、ある製造コストで) そして難しいのは、「鏡面である」とか「ない」とかいうのは機械にはわからないのである。 表面の凸凹は測定できるが、それが「鏡のようにツルツル」かどうかは人間の目でしか判断できない。 今日はその鏡面研磨の設備が、いきなり鏡面を作らなくなった。 原因は不明である。 そして延々10時間にわたって、圧力や角度、研磨スピードを調整するはめになった。 そして10時間後、偶然なおった。 意外な盲点ではあったが、私も1歩職人に近づいた感じがした。 しかしこれは数値化などとてもできない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 25, 2005 11:09:01 PM
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