2017/04/30(日)17:14
6BM8シングルのトランス変更
「てるみくらぶ」の詐欺にひっかかってはや一か月。
吹っ切れた・・と思ってはいても深層心理はそうでもないらしく、
新作アンプの創作意欲がいまいち湧いてこないのがつらいところ。
で、ワインセラーならぬアンプセラーを眺めていたら数年前に製作
した6BM8シングルパワーアンプが目に止まりました。
タマには球に「火入れ」をしてやらないと・・と思って、久しぶり
に300Bシングルのトランスカバーの上に置いて(それぐらいコンパ
クトなんです)音出ししてみました。
6BM8シングルの外観はこんなカンジです。
シリコンハウスで求めた基板完成品をベースにしたものです。
フツーの6BM8アンプとは違って、「3極管接続」&「無帰還」回路
になっているのが特長です。
で、トランスは少しフンパツして「ノグチ」のファインメットコア
を採用していました。
で、久しぶりにJBL43333Aで聴いてみると「少しやわらかすぎるナ」
と感じました。
ファインメットコアトランスはフワッと柔らかい上質な音が持ち味な
ので5極管と組み合わせると、その硬い冷たいうるさい音をうまく中和
してくれます。
ところが、3極管はもともと柔らかい音なので、輪をかけて柔らかく
なりすぎてしまったようです。
で、フツーの「ケイ素鋼板」トランスに乗せ換えることにしました。
下の黒い物体が取り出したファインメットコアトランス。
ケースの中に収まっているのがデジットで求めた「染谷電子」製のケイ素
鋼板トランス。
アンプ基板はオリジナルに少し手を加えて、初段⇒終段のカップリング
コンデンサーを変更しています。
Panasonic製のポリエステルフィルムが標準装備ですが、ASC製のポリプ
ロピレンに交換しています。
下の写真の白いタテ型の円柱がソレです。
再び聴き直してみると、3極管+ケイ素鋼板トランスの組み合わせはベスト
バランスでのようで、硬すぎず柔らかすぎず、適度なシャッキリ感があって
MOS-FET単段アンプのようなスカッとした音になりました。
3極管接続なので出力は1W+1Wですが大型モニタースピーカーやバックロ
ードホーンなどの高能率スピーカーとの組み合わせでは十分な音量が得られ
ます。
このアンプを今後もアンプセラーで眠らせておくのはもったいない・・と
思いまして、シリコンハウス3階にある「ものづくりレンタルケース」という
ショーケースで展示・販売させていただくことにしました。
日本橋へ来られることがありましたらぜひ見てやってください。