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不登校・ひきこもり・ニートを考える

不登校・ひきこもり・ニートを考える

長田塾裁判1

2005年11月24日

11月23日、つまり昨日なんですが、東京渋谷にて、不登校新聞社主催の『子どもを“暴力”から守るために』という講演会、およびシンポジウムに出席してまいりました。


講演は、多田元(ただ・はじめ)弁護士による『長田塾裁判』についてのもので、長田塾というのは、ひきこもりの人や親を、怒鳴りつけて入塾させ、ひきこもりをやめさせるという塾でして、よくテレビ等に取り上げられる塾でございます。


今年、この元塾生(当時19歳)が、長田塾と塾長である長田百合子氏に対して、裁判を起したのでございます。


この塾には、いろいろな批判がございまして、裁判が起こったときに、わたしが思ったのは、


『誰が、いつ、なんの理由で裁判を起したのか?』


ということでございます。


このことについて、この件について論じている人に聞いてみたところ、誰も正確な答えを言ってくれない。(笑)

軽くネットで調べてみても、長田塾や長田百合子氏に対して、ヒステリックに批判しているのみで、ただの感情論にしかすぎない。

ほとんどの人が、テレビに出てくる長田百合子氏に対して


「気に入らない」


「嫌いだ」


という理由で、長田塾を叩いておったのでございます。


つまり、






長田百合子が嫌いだ。だから訴えられて当然だ。





長田塾のやり方はよくない。だからやってしまえ!






という論法といってもいいでしょう。


この論法というのは、












『不登校・ひきこもり・ニート』は、気にいらない!


だからそんなヤツらはやってしまえ!!












という論法と同一であり、あまり信用にたるものではございません。



『不登校・ひきこもり・ニート』に関係している人こそ、こういった論法を避けるべきであるにも関わらず、率先してやってしまっている感もあったのでございます。


わたしとしましては、ただ感情的に非難するということはしたくもなく、前後の事情や、情報が欲しいなあと思っておったところ、不登校新聞さんから、このブログにトラックバックがあり、多田弁護士の講演があるということで、出かけていったのでございます。


実のところ、わたしは、この長田塾裁判に関して、幾つかの疑問を持っておりました。




まず、訴えた原告は、19歳の人は未成年、少年である。

と、すれば、親権は親、もしくは保護者にあるはずである。

長田塾に頼んだのが、親であるとしたら、親の承認の元、長田塾に入塾したはずであり、長田塾がよほどの犯罪的行為をしないかぎり、子どもが弁護士を雇って、訴えるというのは、あまりないはずである。

訴えるとしたら、長田塾だけでなく、自分をそういった目に合わした親も訴えるのではないか?

この少年は、ひきこもり状態から引き出されるときに、テレビに放映されており、プライバシーの侵害という問題もある。だとしたらテレビ局等も、訴えの対象になるのではないか?


弁護士はなぜ、この事件に関わるようになったのか?

少年が直接、弁護士に相談したのか?

それとも、市民団体と称する“圧力団体”の、パフォーマンス、宣伝材料等のために、この裁判を起した可能性もある。

ただのパフォーマンスであるとしたら、裁判に勝つ可能性は低く、いたずらに傷つくのは少年となりはしないか?



等々のことがあり、それなら担当している弁護士である多田氏の講演を聞くと、ある程度わかるのではないかと思ったのでございます。


そして、これらの疑問の数々は、多田弁護士の講演にてほぼなくなり、また、わたしが知らなかった新たなる事柄も知ることができたのでございます。


では、そのお話しは次回にいたしたいと思います。


つづく




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