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不登校・ひきこもり・ニートを考える

不登校・ひきこもり・ニートを考える

支援団体と政治・宗教・思想



ぼくは


「【不登校・ひきこもり・ニートの支援団体】は、政治団体・宗教・思想と深い関わりを持つべきではない」


と思っています


これは過去何度も書いてきたことでもあります。



別に、スポンサーが政治団体であろうと、宗教団体であろうと、思想団体であろうとそれは構わないのです。


主宰者や応援している人が、どのような政治・思想・宗教であろうが、それは自由なんです。


しかし、『不登校・ひきこもり』の支援団体にやっている人の多くは、困って弱りきってやってくるわけですから、そういった人たちに政治・宗教・思想団体への勧誘などは、基本的にしないというのが、望ましいと思っています。



3年前、教育基本法が代ったとき、「教育基本法改正に反対する」ということを表に出している『不登校・ひきこもり・ニート』支援団体がたくさんありました。



正直言って、そういう団体の人たちが真剣に、『不登校・ひきこもり・ニート』を支援しようとしているとは思えないのですよ。



もしやっている人がいるとすれば、それは配慮に欠ける行為と言っていい。



『不登校・ひきこもり・ニート』というのは、「教育基本法改正」に反対している人の家庭にも、賛成している人の家庭にも起こりうることだからです。



つまり、そういった団体は、「教育基本法改正」に賛成している人やその子どもを排斥する。あるいは居づらくさせるということになりかねないんです。


このことに考えが及ばないというのは、いささか子どもじみた正義を、振りかざしているとしか思えない。


不登校やひきこもりを「政争の具」にしてもらいたくないというのが、ぼくの考えです。


そして「教育基本法改正」論争は、文字通り与党VS野党の政争の道具になりました。


その後、政治色の強い『不登校・ひきこもり・ニート』の支援団体は、教育基本法について、語られることは、HPにその当時の記事が残っている程度で、ほとんどなくなりました。


つまり「政治的に決着がついた」ので、別の話題にいったわけです。


本当に子ども達のことを考えていて、本当に問題意識があったとすれば、それはいまでも、話題にし、代えることを訴え続けるべきでしょう。

(※わたし自身は、教育基本法について、特に関心があるわけではありませんので、念のため。)



わたし個人的には、『不登校・ひきこもり・ニート』の支援団体が、表立って「政治的発言をする」というのは、弱りきって頼ってくる人たちを“政治的に利用する”ことに、きわめて近くなるのでは? と、考えています。


例えて言うなら、世に宗教系の大病院はたくさんありますが、そういった病院が、信徒以外の病人やケガ人が来たとして、そのとき医師や看護士が、患者さんに宗教勧誘をするのと同じ。


それは、“医のモラル”に欠けた行為と言われても仕方ないでしょう。




『不登校・ひきこもり・ニート』の支援団体は、病院ではありませんが、心身ともに弱った人が頼ってくることに変わりがありません。


それに対して、政治・宗教・思想を押し付けるような行為は、やはり良識・モラルに欠けた行為と言われても仕方ありません。



わたしは、どのような人も、支持政党や宗教、思想の自由を尊重すべきだと思うのです。


おそらく次の選挙のときや「憲法改正」論議のときなどに、同じようなことが起こると思われます。



これがね、不登校とかひきこもりとかではなく、ただの教育問題や、市民運動ならいいと思うのですよ。


おおいにやっていただいてよろしい。


わたし自身、別の場では、宗教や思想、政治の話しを書いたり、語ったりしています。



支援団体というのは、不登校やひきこもりで困っている人たち、当事者や親を支援しているのですから、もう少しデリカシーがあってもいいんじゃないかなと思うわけです。



そういう団体には、もう少し大人になってほしいと思いますね。

(こういうホントのことを書いているから、ぼくの映画の上映先や講演が減ってしまうのです。(笑))


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