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不登校・ひきこもり・ニートを考える

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2006年06月10日
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カテゴリ:周辺事態

なんともイヤな事件です。


秋田県の小学1年生殺害事件で、豪憲君殺害を認めた畠山鈴香さんについて、いろいろと考えさせられることがあります。


また、畠山鈴香さんの娘さん



ここは『不登校・ひきこもり・ニートを考える』場ですので、そういったことをからめて考えてみようと思います。



畠山鈴香さんのこれまでの人生は、あまりいいとは言えないものであったようです。



週刊新潮の記事によれば、小学校時代から、“盗癖”があり



高校時代はいじめを受けていました。

なくなった畠山鈴香さんの娘さん(7歳)もまた、いじめを受けていたといいます。



出産、離婚、サラ金からの借金で自己破産をしています。



その後、生活保護を受けていました。



畠山鈴香さんは、亡くなった娘さんに対し、育児放棄など虐待をしていたといいます。



近所付き合いはあまりなく、ひきこもりに近い状態であったそうです。



畠山鈴香さんの娘さん9歳は、今年4月に近所の川で水死しているのですが、この水死は、虐待を苦にした娘さんの自殺ではないかという報道もあります。




つまり、畠山鈴香さんには、いじめ、盗癖、借金苦、自己破産、虐待といった『不登校・ひきこもり・ニート』と、無関係ではない問題が見え隠れしています。


「盗癖は関係ない」と、思われる人もいるかも知れませんが、盗癖というのは、一種の“嗜癖(しへき)”、つまり依存症と同根と考えられていたりしますしね。



いじめに関しても、いじめられっ子の親もまた、いじめを受けていたということはよく聞く話しだったりします。



他にも、精神的な不安定さや、人格障害、虚言癖、感情のコントロールがうまくできないといったことも語られています。



また、畠山鈴香さんは、娘さんをひどい虐待をしたかと思うと、ひどく可愛がることもあったといいます。

これは、暴力をふるう男が、恋人や妻にみせる行為と同じであり、このような親に育てられると子どもは大人になってから、いわゆるアダルト・チルドレンといわれる特徴を有する場合があるといいます。





さてさて、ここで注意をしておきたいのは、『不登校・ひきこもり・ニート』はこのような事件を起こすなどと、短絡的に考えないでいただきたいこと。




ただ、『不登校・ひきこもり・ニート』の裏側には、虐待や家庭内暴力、多重債務、人格障害、各種の依存症、精神的な不安定さといったことがあるのも事実なんですよ。


これらは、親など代々続く負の遺産であったりすることもめずらしくない。



『不登校・ひきこもり・ニート』というのは、“表側の問題”であり、裏側にこういった問題があります。



表側の『不登校・ひきこもり・ニート』といった表面的な解決ばかりに目を向けてばかりいると、




「不登校ではなくなりました。でも自殺しました」



「ひきこもりではなくなりました。アルコール依存症になりました」





などということにもなりかねない。



現実として、不登校やひきこもり支援の歴史は、こういった失敗をくり返した歴史でもあったりします。




オレはねえ、もうこんな失敗や、畠山鈴香さんのような悲劇はたくさんだと思っているんですよ。



でもね、“絶対的な解決策”なんてもんがないのも事実。



もう柔軟に対応していくしかない。




マスコミは、この事件に対して、加害者を叩きまくっていて、それは当たり前なんですけど




人間なんて、みんな紙一重だとも思うんですよ。



ほんと、いいことも悪いことも紙一重。











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Last updated  2006年06月10日 07時07分30秒
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