不登校・ひきこもり・ニートを考える

2008/02/23(土)11:02

ひきこもり最多は30~34歳

周辺事態(62)

毎日新聞にこのような記事が出ていました。 **************************************** <引きこもり>最多は30~34歳 就職・就労きっかけで (毎日新聞 - 02月22日 20:22)  「引きこもり」となる原因は「就職や就労での挫折」が最多で、30~34歳の年齢層が最も多いことが東京都が行った実態調査で分かった。本人の心理や意識にも踏み込んだ引きこもりの公的な調査は全国初。不登校など学校時代の体験をきっかけとし、若年層が多いとされる従来の見方とは異なる傾向が浮かんだ。   調査は、都内に住む15~34歳の男女3000人を住民基本台帳から無作為抽出し、昨年9~10月に個別に訪問。1388人から協力を得た。うち10人を引きこもりと判断し、別途調査した18人を加えて計28人を分析対象とした。  原因のトップは「職場不適応」と「病気」の25%だった。「就職活動不調」(14%)を加えると、就労・就職をきっかけとする人は39%に上った。「不登校」は18%だった。  年齢層別では、「30~34歳」が全体の43%で最も多く、「15~19歳」「20~24歳」「25~29歳」はいずれも18%。引きこもり状態になった時期は「25~27歳」(29%)が最も多かった。  一般の人との意識の違いを比べる(複数回答)と、「親との関係がうまくいかない」と答えた人は36%(一般は10%)▽「家族とよく話す」は32%(同66%)▽「家族から愛されている」は29%(同63%)--だった。  調査をまとめた明星大学人文学部の高塚雄介教授(臨床心理学)は、都内の引きこもり人口を約2万5000人と推計。また、心理的に同様の傾向がある「予備軍」は都内で約18万人、全国で100万人を超えると見ている。  高塚教授は、陥る人の特徴を▽自意識が強く状況変化に適応できない▽人と争って傷つくことを嫌う▽人間関係の訓練が不十分で逆境に弱い--と分析。「国の対策は、引きこもりとニートの分類が不明確で、現状に合った受け皿作りが必要」と話している。【佐藤賢二郎】 **************************************** ここでわたしが注目したいのは3点。 ● 原因のトップはで「職場不適応」と「病気」あること! ● 年齢層別では、「30~34歳」が全体の43%で最も多く、引きこもり状態になった時期は「25~27歳」(29%)が最も多かったということ! ● その多くの人が、家族とうまくいっておらず、家族から愛されていないと感じていること! の3点です。 わたしが接した人の中にも、同様の人が多かったですね。 「職場不適応」というのは、コミュニケーション能力が低いということであり 「病気」というのは、ストレス等が原因となる“心身症”や、または“精神的な病”が、ほとんどではないかと、推測できます。 わたしが接して人がほとんどが、そういった“病気持ち”であったからです。 また、わたしはひきこもりやニートを“家族障害”と考えていますが、この調査でも、家族がうまく行っていないことが現れています。 明星大学人文学部の高塚雄介教授(臨床心理学)が指摘する ● 自意識が強く状況変化に適応できない ● 人と争って傷つくことを嫌う ● 人間関係の訓練が不十分で逆境に弱い は、わたしも同様に感じています。 ひきこもりというのは、そのままでいると一部の例外を除いて、やがて破滅するものです。 親の遺産をただ食い潰しているだけですからね。 そして、自分や家族から動き出さない限り、誰も助けてくれない。 助けてほしいなら、助けを求めるべく一本の電話やメールでもいいから行動をするべきでしょうね。 自分の人生を設計するのは、他人ではなく本人ですもんね。 自分という物語の主人公は、自分しかいないんですから。

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