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テーマ:七草粥(119)
カテゴリ:食べ物
今日は七草粥の日だった。 朝から予定が立て込んでいて、気づけば夕方。スーパーに寄る余裕も、米を研ぐ落ち着きもなく、結局七草粥は食べ損なってしまった。毎年のように「今年こそは」と思っているのに、こういう行事ごとは忙しさの波にいちばん最初にさらわれていく。 そんな一日を過ごしながら、ふと百人一首の一首が頭に浮かんだ。 「君がため 春の野に出でて 若菜摘む…」 あの歌の中の人は、寒い早春の野にわざわざ足を運び、若菜を摘んでいる。 それはきっと、時間に余裕があったからできたことなのだろう。心にも、暮らしにも、隙間があったからこそ、誰かを思いながら野に出ることができた。 今の自分はどうだろう。 七草を「買う」ことすらできなかった今日の私は、若菜を摘みに行く以前のところで立ち止まっている。便利になった分、季節を感じるためには、意識的に立ち止まらないといけなくなったのかもしれない。 七草粥は食べられなかったけれど、こうして歌を思い出し、時間について考えたこと自体が、今日のささやかな行事だったのだと思うことにする。 来年は、少し早起きして、せめてゆっくりお粥を炊く時間を持ちたい。できれば、心にも余白を用意して。 春の野に出るのは難しくても、季節を思う気持ちだけは、置き忘れずにいたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2026年01月09日 13時41分45秒
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