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昨日、脳血管障害で栄養指導をした85歳の男性の患者さんですが、
アメリカ北部での生活が長く、食事は朝がパン食でベーコンエッグが無いと物足りない。昼は昨夕の残り(肉が多い)などや佃煮。夕食でまた肉類と、とにかく動物性脂肪が多いんです。 で、調理担当者の、息子さんのお嫁さんの嗜好も重なって、野菜が少なく、煮物などの和風の料理がますます少なくなってる。 私は、初めて栄養指導を受けられる方には、 「昨日食べたものを教えていただけますか?」って尋ねて、思い出していただきながら記録し、どこがどう今の病気に関係するのかを話します。 栄養指導は、基本的に医師の指示に従って行います。 だから、「食事は治療の一環なんですよ」って話します。中には、積極的に取り組み、私の方が質問にもたじたじとなることもありますが、ほとんどの方は、 「楽しみが無くなる。。。」と、おっしゃいます。 でも、元気でいつまでも旅行をしたり、友達と会えたり、ドライブに行けたりすれば、もっともっとそちらの方が生活が楽しめると思うのです。 昨日の方も、 「朝はベーコンを食べないと物足りない」 「昼は、嫁さんが居ないからばぁさんは何も出来ないから」 (注:この「ばぁさん」は、同伴されてましたが、 お元気でおしゃれな、しっかりした方なんですよ) 「夜は、嫁さんが仕事から帰るのが遅いから、8時過ぎになるからおやつにお菓子を食べる」 と、話されていました。 食事の内容を見直してみませんか?と話しましたら、 「85も過ぎて、他に楽しみが無い。食べることしか無い」と・・・ 聴けば、「ばぁさん」は、老人会の集まりや、友達との会食などなど、社交性もあり、毎日のようにお出かけしているそうです。 でも、この男性は、 「そんなところに行っても、なんにも学ぶこともない。くだらんから行ったこともない」と言い切ります。 この方は、5年間かかって全国の石仏の写真を撮って記録していたこともあるそうです。 でも、 「今更そんな古いものを見たがるものも居ないし・・・」と言われます。 勿体無いなぁ。。。と、思いました。 85歳で、これだけしっかりして、知的な方がと・・・・ 「食べることだけが楽しみ・・・」 確かに、私も食べることが好きです。 好きな物を言ってと言われたら、限りなく言えます。 でも、食べ方をじょうずにしないと、健康も害するし、 肥満にだってなります。 私は独身のころ、当時の仕事の勤務体制からの不摂生で健康を害し、おまけに偏食で食事の仕方も悪く、肥満になりました。 栄養士になって生活習慣がよくなっても、食ベ物の嗜好はすぐには変らず、相変わらずおデブでした。 夫の両親と同居という条件の結婚をして、不自由な生活から、ますます「食べることしか楽しみが無い」という心境になり、それがずっと尾を引いていました。 ある日、某開業医のHPの掲示板で、 「腹の出た栄養士の栄養指導なんか聴きたくもない!」との書き込みを見つけ、ガガガガーーーーーン!!と、ショックを受け、 「やせる!」と一発発起!! それからはおやせ街道まっしぐら!でした。 今頑張れなくてどうするーーー!でした。 おかげで10kg減。 今では、あの時のHPに書き込んでいた方に感謝しています。 食べ方って大切。健康も、それが基本。 でも、私の言葉が足りなくて、まだまだ患者さんには十分それを伝えられてないですね・・・・ 私も地区の老人会に呼んでいただいて、食事のことを話したりさせてもらっていますが、90歳過ぎの方が、かくしゃくとして質問してくださると、 「そのバイタリティは、どうやって培ってますか?」と、 反対に教えていただいてます。 いつまでも生活を楽しめる自分でいたいです・・・・ 特に私は、ほら、未来が楽しみですから・・・遊ぶんです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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