前回に続き、飯田橋の『アドベンチャーガイズ』主催の講習に参加してきた。今回のお題は『雪崩とその対応』。雪崩はどのようにして起こるのか、雪崩の要因を構成するアバランチ・トライアングル(雪・天候・斜面)、その中に影響を自ら及ぼす人、面発生と点発生、雪崩の素になる弱層の構成要素(どんなときにできる→事前がどんな天候が続くとできる、どうやってできる→どんな雪がふるとできる・どんな植生・地形だとできる)など、分かりやすい解説だった。聞くところによれば雪崩は平均して斜度35度~40度の中でいちばん起こりやすい。それは即ち今の我々が入場したら、たぶん一番面白いだろうなぁと思う斜面であるということ。要は『おもろそうなところは同時にヤバイ!』ってことらしい。弱層を確認するテストについては簡単な説明で詳細は実技の講習でするらしい。雪崩の話しはやはり奥が深く2時間やそっとのお話を聴いただけでは、とうてい理解には及ばない。でも、とっかかりとして、山に上がるときに考えなきゃいけないこと、参考図書なども紹介してくれた。
『Avalanche Terrain』カナダの雪崩センターの人が中心になって発足したプロジェクトで発刊され、日本では日本雪崩ネットワークを介して翻訳版が刊行されたらしい。写真やイラストなどを多用し、分かりやすく説明している。雪崩を勉強する最初の1冊にはよい教材になるかもと思い、求めてみた。少しじっくり勉強してみたい分野だと思った。