MILANO‘S REVIEW

2005/06/05(日)14:36

萩尾望都と一条ゆかり

その他コミック(103)

一条ゆかり先生のサイン会に行って、「サインはいいのですが…」と言ったら、「お前は過激派萩尾ファンか??」と言われた話。 今日は、懐かしいマンガのお話です。(CD感想は、タクミクンシリーズをUPしている途中~。) 学生時代に一番好きだった漫画家は、萩尾望都さんでした。 ほとんどリアルタイムでは読んでないけど、『トーマの心臓』や『ポーの一族』の、切なさやロマンチックさが好きで、 「ドイツやイギリスに行きたいなぁ~」 と思うきっかけになったものでした。 『トーマの心臓』のオスカーや『ポー』のオズワルドは、(包容力のあるヤサ男)理想の男性像として心にたたみ込まれ、薔薇や『ねこ足のクラシック家具』を(一時期、かなり)好む程、影響されていました。(かぶれたよ~ドップリと、ヨーロピアンクラシックに…)ある時、やっと追いついて別コミを買ったら、その月でアランが消え『ポー』が終わっていたので、友人と悲鳴を上げたのでした。 萩尾さんの漫画は、それから『11人いる』や『スターレッド』くらいまで、熱心に追いかけていました。SF色や、ブラッドベリ色が濃くなってからは、『見守っている』感じ。 一番好きなのは、『訪問者』かな? 一条センセは、『りぼん』の中では好きな方で、熱狂するまではいかなくても、やはり安心して読めるという点が貴重でした。 一番印象に残っているのは、『ラブ・ゲーム』という短編。 父親の再婚相手(フランス人)が同居し始めて以来、主人公(20歳)の周りにはトラブルばかり。職場の男子校の生徒には言い寄られるし、変な噂は立てられる。挙句、乱暴されて、婚約者とも別れ、ボロボロになって最後に辿りついたのが、言い寄っていたラスティという生徒(15歳)。でも彼は、母親を盗られた復讐の為に 全てを仕組んだ張本人だった~。みたいな話。 『いいんかい!!!これはりぼんでっせ???』 という感じでしたね(笑) ベッドシーンなんて、『りぼん』で初めてじゃなかったでしょうか?? さて、そんなこんなで、萩尾熱も一応治まって、バンドをやっている頃、気の合うメンバーだけで、肩の凝らない『有閑倶楽部』というバンドをやっていました。 その頃、偶然サイン会もあったので、 「一条先生に認定してもらおう!」 ということになったのです。私と『のりこさんクリソツ』の友人は、西友の屋上のサイン会場へ行きました。案の定、100人以上の人が並んでいます。 でも私達は、サインよりも『認定』が欲しかったので、 まず『酒』を進呈して、ご機嫌をとろう!!! と考え、サインをしている一条先生の横にいるマネージャーさんに、話かけました。 それで 上の様なことを言われたわけですね。 一条先生が『アミ…男ともだち』を描いた後だと思うのですが、過激な萩尾ファンに「真似しないで!!」と、幾度かサイン会等を襲撃されて、イヤな思いをされたらしいのでした。 (私も似てるな~とは思いましたが、既にボーイズラブを広く受けとめる心が出来ていたのか、気にならなかったですよね~。) 「いや、そんなのじゃなくて、『認定』して頂くために、貢物の『日本酒』の好みを聞きに来たんです。」 と言うと、忙しくサインの手を動かす一条先生が(ニマ!)と笑みを浮かべられました。 それから、私達は、気心のしれた、いつものコンパ用酒屋で『超辛口』日本酒を買って、先生に貢ぎ、めでたくバンド名を使うお許しをもらったのでした。『有閑倶楽部さんへ、がんばって下さい』というサインと、悠里ちゃんのイラストも頂きました。 少ししか接していないけれど、テレビや雑誌で伺える通りのサッパリして姉御肌の女性という印象でした。 先生ありがとうございます。でも、今考えると、とっても失礼だったんですよね~。 酒屋のおじさん!私達のオサイフを知っているから、心配してくれたんでしょうけど。 「美味いんだから、大丈夫!!!」 って、地元のお酒の『二級』を薦めてくれたんですよ。「辛口で美味い!。」って…。 いくら美味くても、あんなに口の肥えた方に、二級はないよね。 そのせいで、物足らなかったのか知らないけど、一条先生ってば、夜、飲みに行った先で、うちのバンドの先輩(ちょっとボウイ似)に「昔の彼と似てるわ~」とか言って、『うちゅ~~~~』攻撃をしたらしいです。(笑)もう時効だから、書いてもイイですよね。先生!

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