MILANO‘S REVIEW

2006/03/24(金)00:08

『追いつめたい』きたざわ尋子

BLコミックス・小説(200)

日記の穴埋めです。同時に、減りつつあるフリーページに、本の感想書いてられないといった切羽詰った事情もお察し下され~~。 なぜ3月になってから書いているかというと、 ちゃんと2月中に一回書き始めていて ほとんど終わりそうなところで、一旦、起きて来た娘に呼ばれ 添い寝のまま寝てしまい、 その後、ダンナが寝る時にPC落とされていたからです。 ・・・あの時は哀しかった・・・ さて、きたざわさんの『メガネ詐欺師、片桐シリーズ』(ミラノ勝手に命名)も 10冊目ですか?? ご参照:水無月本箱(小説) ↑今回の表紙では、片桐は、最愛の異母弟、深里に緋色の長じゅばんを着せてますね。 このメガネ。 特にそれほどヘンタイってわけではないのですが、 深里が芸者の息子なだけに、やたら着物が似合うのだそうです。 おまけに、いつも深里は拉致られて、色んな悪いオジサンやらお兄さんに のし掛かられそうになるので、片桐が(クールな顔して内心真っ黒アーンドメロメロですから)助けては毎回お仕置きしているわけなんです。 (やっぱりヘンタイ??) でもでも、お仕置きしてる割には、深里が誘拐される原因を作るのはいつも片桐。 彼が、決して尻尾はつかまれないものの、いろ~~~んな人からウラミを買っているのが悪いのでした。(深里、いい迷惑) ■今回は、第3作目に出て来た尾木という親子がまた再登場です。 (その時は、深里の母親にぞっこんだったオヤジの為に、息子が深里を拉致って し返しに片桐は骨董好きな彼等を自分ちの本物骨董茶碗でおびき出したり、ピストルを出したり、彼等の前で骨董と思わせた茶碗を撃って、彼等を泣かせた。) 今回は、ヨーロッパで起こった大規模な詐欺事件に、尾木親子がつかまったらしいです。自分たちが被害にあっただけではなく、人にも薦めてまわったので、面目もまるつぶれなのだそうです。 ひょっとして片桐がからんでいるのではないか・・と疑心暗鬼になっている尾木親子が、深里をだまして連れ出すわけですね。 他の人間を使ってわざわざ派遣先のレストランウェディングで,深里の仕事に感心したふりをさせて 別口の派遣を指名するなんて、彼等の方こそ、手の込んだコトしてるんだってば。 ・・と、毎回よく似た設定です。(そのせいでなかなか各話の見分けがつかない) (でも、もうこのシリーズはそれで良いのです。BL界のサザエさん一家。どれだけたっても車は買わないのと同じ。) 今回は深里も結構抵抗して、自分でも動いているところが、若干の進歩でしょうか。 シリーズ第一作では主人公CPだったものの、その後はわきCPに甘んじている 常識的で、真面目そうな信乃と勇真の二人の出番が多いのも嬉しかったのでした。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る