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2010.06.20
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カテゴリ:武道・武術の話
大学生の頃、少林寺拳法開祖宗道臣先生の構えを写真で見たとき、棒立ちでふわっとしており、こんな構えで闘えるのかな?と疑問に思ったものです。

少林寺拳法開祖の構え参考サイト


先輩からは『もっと腰を落とせ!』と言われていましたから。

しかし、最近になってようやくわかってきことは、重心は高い位置に置けば置くほどよいということです。位置エネルギーが高い状態だからか、相手への影響力が増すのです。

そして、怪しい言い方をすれば、どうやら魂のある場所に重心があるようなのです。

肉体の自分から魂(意識体)だけを外に出して、自分と相手の肉体を遥か上から眺めている状態にする。武道では観の目、少林寺拳法でいう八方目。これだけで、自分のことが気にならなくなり、相手のことがよく観えてきます。

不思議なことに相手は攻撃した瞬間に居着いて腰砕けになり、二の手が出せなくなります。攻撃した人は相手が突然消えた感じになります。

また、自分が攻撃すると相手は反応ができず、かわせないという現象が起こります。空手の宇城先生がデモンストレーションでやっているコイン
取りの秘密が解けました。

もちろん、相手の状態によってはこうはならないこともあるでしょうが、この構えの状態こそがゴールではなく、スタートの基本なのだと考えれば全て合点がいきます。

そして、この状態こそが全てのコミュニケーションの基本だと言えます。

昨日、妻に操体をしたのですが、肉体の自分に重心を置いたときと、肉体の外に重心を置いたときの違いを体感してもらう実験をしたところ、受け手もハッキリわかるぐらい違うことが検証できました。

ようやく今までやってきたことの全てがつながりだしてきて、面白くなってきました!




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Last updated  2010.06.23 00:12:59
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