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カテゴリ:童謡のおはなし
さくらの花が続きましたが、今回は童謡や日本古謡として知られる「さくら」についてです。
![]() 「お星さまの贈りもの はる・なつ・あき・ふゆ」にも収録している『さくら』ですが、現在童謡として歌われているものの中でも特に古い歌と言う事はご存知でしたでしょうか? 一般的には明治21年(1888年)に「筝曲集」という琴の入門曲として発表されたと知られていますが、元々は江戸時代の筝のお稽古用の曲として作曲され、『さいた櫻』という題で歌詞がつけられたとの説があります。 という事は、明治元年が1868年ですので、少なくても150年以上…、もしかして200年以上も前から歌われていたのかも知れません。 更に他の説では室町時代からあった…とも言われており、そうなると500年以上も昔と言うことになります。 中には、確たる証拠が無いので、江戸時代の説は信憑性が無い!という意見もあるようですが、「“さくら”は200年以上も前から歌い継がれている古くからの歌…」と想う事の方が夢があって素敵な感じがします。 さいた櫻 花見て戻る 吉野の櫻 龍田の紅葉 唐崎の松 常盤(ときわ)常盤 深みどり これが『さいた櫻』の歌詞とされていますが、私たちの知っている歌詞とはだいぶ違いますね。 現在の歌詞になったのは、昭和16年に小学校2年生用の歌として改定されてからですが、『さくら』は日本を代表する曲とも言われています。 プッチーニのオペラ「蝶々婦人」にもこの曲が登場しますし、日本の音楽家が海外で演奏を行う際にはレパートリーに入る事が多かったようです。 「お星さまの贈りもの」収録の「さくら」は、元T-SQUAREの“和泉宏隆”さんがアレンジしたもので、“華村りこ”が歌い、ちょっと切ないような、そして華やかにさくらが舞い散るような想いの『さくら』です。 最近は『さくら』と言えば森山直太郎さんの曲を思い浮かべる方も多いと思いますが、古くから歌い継がれている『さくら』も大切にしたい一つですね。 お星さま事務局 www.ohoshisama.info
Last updated
May 1, 2008 07:40:44 AM
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