夕勤は疲れるわ
ワシが認識しておる現状と、いもるんの考える状態の乖離に驚いた。東京戻るか、東京引き払ってこっちで働くか。単純なことだと思っていた。いもるんの考えによると、いまは実家に戻ってきた場合の生活が、こんな暮らしもいいかなぁって感じられるかどうかのお試し期間らしい。何を甘いこと言っとるんだ。何を甘いと言われておるかも分からん顔して傷ついていた。何の不安も後悔もなく新しいことを始められるなんてありえないのにな。若いから答えが欲しいんだろうな。ないんだけどね。自分で決めるまで待とうと思っていたんだけどなぁ。やっぱり東京戻るわ!って言葉以外聞きたくないワシは、いもるんの決意をきく気がないようだ。精神的年齢の異様に低い親娘の対決はまだまだ続く。年度末進行もしながらのバイト生活が老体に響くわ。