「負けん組」の新しい生き方と野望

2007/06/07(木)20:07

47年を振り返って

47年前の6月6日に私は誕生した。 難産で生まれた時、私はすでに息をしていなかった。 医師や看護婦が揺すったり叩いたりしても動かなかった。 そんな私をひとり諦めずに見てくれた看護婦のお陰で 私はこの世で生きる事ができるという最大の幸運を与えられたのだ。 そんな、誕生の時に一生分の運を使い果たしてしまったような男なのに、 家が貧しかったお陰で、 貧弱だった私は小2から中3まで新聞配達をする事になり、 お陰で今の健康を手に入れる事ができ、粘り強さも養えた。 その後起こる交通事故や大きなケガなど様々なトラブルも最悪の事態にはならず、 むしろ、いい人生経験を与えられたようなものだった。 社会に出てからは椎間板ヘルニアの為、 会社を辞め仕方なく始めた仕事が自分にとって最高の仕事になった。 そのヘルニアで断念したドラムも、 痛みが出ないようにする為の工夫から、 世界最小セットのドラマーとしての道が開けた。 その様々な行く先々で出会うのが、 身に余るほどの人たちばかりで、 その人たちに学び、支えられ、 充実した毎日をおくる事ができた。 こうして振り返ると実に幸運な男だと思う。 いつの日か、このままだとバチが当たると思うようになり、 だから、何かに生け贄を捧げるかのように、 とりあえず一つひとつ欲を捨ててきた。 しかし、その事が更なる幸運を得る事になり今日に至る。 今、私の前には真っ青に澄み渡った空と、 みずみずしい緑の中を真っ直ぐに伸びた道が永遠に続いているだけ。 他に行きたいところも無いし、別に急ぐ必要もない。 だから、景色を満喫し、香りや音を味わいながら、 じっくりと進んでいこうと思う。 こんな人生を与えてくれた、全ての友人や知人、 そして、私を存在させてくれるこの世界に感謝したい。

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