2007/09/25(火)20:31
どんな不幸にも道はある
大学の同級生にとても不幸なヤツがいる。
後輩の結婚式でそいつと約20年ぶりに会った。
彼は大学時代、発作が起きる病気になり、
その際すぐに手当ができないと命を落とすことになるので、
卒業と同時期に入院し、そのまま20年以上病院暮らし。
数年前にやっと退院し、今は自宅で療養しながら週に1日だけ通院治療をしている。
強い薬の副作用のせいで、
見た目はもう60代くらいに老けてしまい、
私と同じくらいだった身長も10センチ以上縮んでしまっていた。
お母様を2年前に亡くし、今は80才になるお父様と2人暮らし。
もちろん2人とも仕事は出来ないので、
生活保護を受け生活しているのだと思う。
私は何を言ったら良いものか戸惑いながら話をしていると、
彼は優しさに満ちた子供のような表情で、
「こんな人生でも、得られた事はたくさんあるんだ」と言い、
久しぶりの仲間との再会を心の底から喜んでいる様子だった。
私は彼のそんな風に感じられる強さに感動してしまった。
そして、私の持病や仕事のことなどを気にかけてくれる彼を、
こんなに優しい人間は滅多にいなんじゃないかなんて思った。
そして閃いた。
その優しさで救われたり助けられたりする人はたくさんいるはず。
それが彼のこれからの役割なんじゃないかという気がした。
彼のキラキラした輝いた目をもっと見てみたくなった。
自分の夢や金儲け以外にもまだまだ身近にやるべき事がたくさんある。
ドラマーおいなり、まだまだ疲れている場合じゃないようです。