カテゴリ:カテゴリ未分類
私は庭でひとり、ぼんやりとしていた。
真白ななかで、ふと、目にとまったものがあった。 家人が庭の隅に置いた、手水鉢とかいうものである。 石をくりぬいた、他愛ないものである。 その、いつもは水がちょろちょろと流れているのが 今日はさすがに凍っているようである。 それも表面だけではなく、 石の鉢を覆うように薄氷が張り付いている。 その側面に、枯れ落ちた紅葉の葉が一枚。 囚われの葉は何を思うのだろう。 この氷が溶けて解放されたとき、この一枚の葉の運命はまた変化を遂げるのだろうか。 もの思いに耽る私を背後から、 食事もそこそこに飛び出してきた少年が キュッキュと雪を踏み鳴らし、近づいた。 その手に、私は不思議な物体を見たのである。 つづく にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
ししくらすず子さん
----- 寒い寒い真冬ならではの光景です。 こちらもとうとう初雪です。 寒いけど、少年オイラとたまご並に大はしゃぎの 大人オイラです… (2010年02月07日 10時48分00秒) |
|