[北西部・東葛地域]の記事一覧 | おいしい　千葉　～ponの食べある記～

味噌　麺道場　～神を納得させられない紙～

味噌チャーシューを頼んだ。スープは中濃。麺は中太。具としては、もやし、ねぎ、焼豚。しかし、肝心要のメインであるチャーシューが、あり得ないくらいに極薄。オブラートまではいかないが、ワンタン皮のレベルには間違いなく達している。せっかくの期待の焼豚なのだから。食べる側にもっとガツンとやってこなければ、嘘だろう。食欲中枢の真ん中に鎮座している「神」が、どうにも納得しない。｢麺道場｣四街道店（めんどうじょう）住　　所：四街道市中台６１７－７アクセス：国道５１号線　吉岡交差点先（地図参照）　Ｐ（約２３台）電話番号：０４３－４３３－１００３営業時間：１１：００－２４：００/（土以外）　　　　　　１１：００－１：００（土）定　休：無休座　席：カウンター４席/テーブル７卓/喫煙自由/利用種別：個人向け/仲間向け/家族向け/料金支払：あと払い/メニュー：【ラーメン】【味噌】　　　　　　味噌ラーメン６３０/ねぎ味噌７８０/チャーシュー味噌８８０/　　　　　　道場麺９８０/　　　　　【醤油ラーメン】　　　　　　醤油ラーメン５８０/ねぎ醤油７３０/チャーシュー８３０/　　　　　【塩ラーメン】　　　　　　塩ラーメン５８０/ねぎ塩７３０/塩チャーシュー８３０/　　　　　【とんこつラーメン】　　　　　　とんこつラーメン６３０/ねぎとんこつ７８０/　　　　　　とんこつチャーシュー８８０/　　　　　【トッピング】　　　　　　もやし５０/チャーシュー２５０/キムチ２５０/　　　　　　コーン１００/海苔１００/　　　　　　バター５０/煮玉子１００/メンマ１００/野菜１００/ねぎ１５０/　　　　　【ご飯もの】　　　　　　炒飯５００/半炒飯３００/餃子ライス５００/　　　　　　肉野菜炒め定食７３０/ミニねぎチャーシュー丼２００/　　　　　　ライス１００/激辛炒飯５００（１５時以降）/　　　　　　もつ煮定食６８０/鯖味噌煮定食６８０/　　　　　【単品】　　　　　　もつ煮３５０/キムチ３８０/メンマ３５０/枝豆２００/　　　　　　つまみセット８００/　　　　　　チャーシュー皿５５０/ねぎチャーシュー５００/アイスクリーム６０/　　　　　【飲物】　　　　　　チューハイ各種３８０/生ビール４８０/スーパークリア３００/　　　　　　びんビール４５０/コーラ１００/ジュース１００/　　　　　【評価】☆☆☆　　　　　　（味３．５/量４/サービス３．５/雰囲気３．５/ＣＰ３．５/駐車場５）

天丼　さわ田茶家　～格式の・格調の～

格調高い日本屋敷で、外観だけではとてもこれが蕎麦屋とは思えない。玄関で靴を脱いであがる。敷居が高い。板の間のフロアに、背の高いテーブルがずらりと並んでいる。ＢＧＭには、軽めにアレンジした「英雄ポロネーズ」のストリングス版が流れていた。メニューを見てみると、あくまで基本を蕎麦においたスタンダードな割烹だということが分かる。天重をたのんだ。敵はものものしく重箱に入ってやってきた。コンテンツとしては、海老２尾、ししとう、なすという面々。わりと甘口のたれで、上品な関東風に仕上げてある。海老が最上質のプリプリ。いい意味での硬質感があった。身が引きしまっているor中身がギュッと詰まっているといえば正解か。夢中になった。ご飯をかきこむその合間に、荘厳荘重なる海老天を食す。そこでリズムが変わる。リズムを変えた。そうしないと、吉野屋のつゆだくを豪放に吸引するのとほぼ同ペースとなり、気づいたときにはもはや手遅れ的に空になり、つゆ色で底が小汚濁した丼が目の前にあるだけという仕儀に落ちいってしまう。ストレートで、ほぼ滝を飲みこむごとく一気にやってしまった庶民食のあとにやってくるどうしょうもない虚しさを、こういう格調系のお店で同じように開陳してしまうのは、さすがの私でも耐えられない。こういう点、牛の端切れではなく、天ぷら種というのはしごくありがたい。勢いだけで流しこむことをリアルに拒絶し、よく噛んで味わうことを強制するその統率力は、さすが丼もの（あるいは重もの）界の格式系である。食べる者を自然にしつけてくれる。カジュアルでいて本格派、庶民プライスで重厚派というのは、ありそうでいてなかなか無い路線なのではないか。近所の方が、本式にうらやましい。この店をいつでも手軽に利用できるそういう人を、私は羨望の眼差しで見るばかりである。「さわ田茶家」(さわだちゃや)住　　所：八千代市萱田町５９５アクセス：八千代市役所の近く　　Ｐ（３２台）　　　　　電話番号：０４７－４８６－３３１１営業時間：１１：３０－２２：００(LO２１：３０)/　　　　　（平日の１５：００－１７：００は休憩）定　　休：月曜日/（祝日の場合は翌日）/客　　席：板の間１３席/別室あり/利用種別：個人向き/女性向き/家族向き/グループ向き/宴会向き/メニュー：【冷たいそば・うどん】　　　　　　せいろ６５０/山家６５０/しらが７５０/つけとろ８５０/　　　　　　天せいろ１２００/精進揚せいろ１４００/割子そば５段１３００/　　　　　【温かいそば・うどん】　　　　　　なめこ８００/揚げもち８５０/にしん８００/湯葉１０００/　　　　　　天ぷら１２００/江戸前天ぷら１８００/　　　　　【鍋物】　　　　　　かき豆腐１５００/鴨すき２０００/豆乳２０００/　　　　　【創作膳】　　　　　　宿場御膳１３００/茶家御膳１５００/蕎麦御膳１８００/旅路２０００/　　　　　　旬菜白木四季３０００/蕎麦懐石３８００/月替わり懐石５０００/　　　　　【単品】　　　　　　茶家の天重１２００/真鯛の刺身９００/いか刺身８００/３点盛９５０/　　　　　　生湯葉刺身７００/海鮮サラダ８００/合鴨とエリンギ香り焼１２００/　　　　　　山菜天ぷら８００/季節の炊き合わせ８００/デザート３種盛６００/　　　　　※各税抜き表示評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味４/量４/サービス４/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場５）

とんかつ　三太　～バリ系・あるいは背びれ系～

ひき違い戸をガラガラとあける。蛍光灯の薄青白い光のもと、大雑把で大らかな感じの店内風景がひろがる。席数に余裕をもったＬ字カウンターが、厨房をぐるりと囲っていた。石土間にじゃっかんのテーブル席、そしておなじ仕様の小上がり席。これだけ見ても、いかにも昭和のお店らしい雰囲気がある。下手な映画のセットより、リアルで確かな４０年代をかなえていた。調味料類がなかなか繊細だった。甘口（とろみ）ソース、辛口ソース、しょうゆ、ごま塩、唐辛子、辛子とセンス良くそろえてある。ロースカツ定食を注文した。供出までけっこう時間がかかる。やってきた品物を一目みて、正直これはタダモノではないと思った。ある意味、感動してしまう。トンカツ本体が何だかゴツゴツしている。時代に逆行して、無骨そのものの風体・ビジュアルで押し通している。ゴジラの背ビレ（？あれは何というのか）のような余計なバリが、周りにたくさん付着していた。訊くと。自家製の粗挽きパン粉を使用しているので、自然こうなるのだという。その恩恵は、実際食べてみてしっかり感じとることができた。バリが最上の棘・突起物となって、食感の第一印象を決する。口当たりが、実にサックリしていてしなやか。軽やかサクサク。その上、豚肉は極上のやわらかさ。コロモを噛むと同時に、口の中でほどよくほどける。肉汁、そして内包していた油脂分らがほとばしり出て、口蓋内全体にまわり行きわたる。最上のジュワーが、気持ちいいくらいに広がっていく。「とんかつを食らう」という重厚感に満ちた食イベントの一つが、よりいっそう荘重なる満足感で包みこまれる。職人かたぎの部分があるのだろう。マヨネーズを所望すると、きっぱりと断られた。「てやんでぇ」という言葉は発しなかったが。それを意味するような口調でいわれた。同系のよその店にあるようなサービスがあるわけではない。網の上にカツを鎮座させる気配りがあるわけではない。キャベツや味噌汁がおかわり自由なわけでもない。しかしここには、それを補って余りあるほどのコンテンツがたしかにある。「美味しいとんかつ」ときかれて。今私が思い浮かべるうちの一つに、この店の逸品があることは、紛れもない事実なのである。「とんかつ　三太」住　　所：松戸市樋野口６０８－１アクセス：樋野口交差点から古ヶ崎五差路にむかう途中左側　Ｐ（８台）　　　電話番号：０４７－３６１－０８１４営業時間：１１：３０－１４：００/１７：００－２０：３０/定　　休：金曜日/客　　席：カウンター１１席/テーブル４卓/小上がり４卓/利用種別：個人向き/少人数向き/グループ向き/家族向き/料金支払：あと払い/メニュー：【定食】　　　　　　ロースカツ定食１１６０/一口かつ定食１１６０/コロッケ定食１０５０/　　　　　　（ライス大盛り１１０円増）　　　　　【揚物単品】　　　　　　豚ヒレカツ１０３０/ロースかつ１０３０/ポークソテー１１３０/　　　　　　ミックス（一口かつ＆コロッケ）９１０/一口カツ８９０/　　　　　　ロースカツ（小）８９０/クリームコロッケ６９０/　　　　　【その他単品】　　　　　　オムレツ６３０/生野菜６３０/ロースハム６３０/なめこおろし５００/　　　　　　とりわさ４７０/柿の種２８０/　　　　　【ご飯類】　　　　　　ご飯２１０/ご飯大盛り３２０/ご飯軽め１６０/のり茶４５０/　　　　　　豚汁３２０/なめこ汁２８０/豆腐汁２１０/新香２１０/　　　　　【飲物】　　　　　　ビール大６３０/ビール小４００/生ビール５００/黒ビール４４０/　　　　　　清酒４００/冷酒７９０/オレンジ２１０/コーラ２１０/　　　　　　ウーロン茶２１０/キリンレモン２１０/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　　（味４．５/量４/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４）

握り　大江戸商人

画像は極上にぎり寿司（２６２５円）「鮨・割烹　大江戸商人」住　　所：松戸市六高台８－６０－２アクセス：くすのき通り　ダイソーの向かい　Ｐ（ダイソーＰ使用可/約１０台）　　　電話番号：０４７－３１１－８３３８営業時間：１１：３０－１４：００/１７：００－２２：００/定　　休：火曜日/第３水曜日/客　　席：カウンター１４席/テーブル２卓/座敷有/利用種別：個人向き/少人数向き/仲間向き/家族向き/宴会向き/料金支払：あと払い/メニュー：【ランチ】　　　　　　握り５２５/握り（上）１０５０/ちらし６３０/ばらちらし６３０/　　　　　　握り１．５人前７８０/握り１．５人前（上）１５７５/　　　　　　並セット９４５/上セット１４７０/ちらしセット１０５０/　　　　　　ばらちらしセット１０５０/大江戸セット２６７５/　　　　　【寿司】　　　　　　握り並８４０/上１５７５/特上２１００/極上２６２５/　　　　　　ばらちらし１０５０/海鮮丼１０５０/ミックス巻６３０/　　　　　　特上海鮮丼２１００/特上ばらちらし２１００/鉄火丼１２６０/　　　　　　ねぎとろ丼１２６０/穴子丼１５７５/赤身中とろ丼１８９０/　　　　　　いくら丼１８９０/中とろ丼２５２０/うに・いくら丼２５２０/　　　　　　お子様寿司６３０/　　　　　【巻物】　　　　　　かんぴょう５２５/納豆６３０/カッパ６３０/新香６３０/梅しそ６３０/　　　　　　卵６３０/ミックス６３０/のり玉６３０/鉄火７８０/海老きゅう７８０/　　　　　　穴子７８０/明太子７８０/ひもきゅう７８０/ねぎとろ９４５/　　　　　　たくとろ９４５/かにきゅう９４５/うに１２６０/いくら１２６０/　　　　　　太巻６３０/大江戸巻１２６０/　　　　　【単品】　　　　　　茶碗蒸し３００/新香４２０/海鮮グラタン５５０/海鮮サラダ５５０/　　　　　　ばくだん６３０/豚角煮５５０/まぐろユッケ６３０/　　　　　【飲物】　　　　　　生ビール５５０/ビール（小）３５０/スーパードライ（中瓶）６３０/　　　　　　ＪＩＮＲＯ１９００/いいちこ２１００/吉四六３７００/　　　　　　ウーロンハイ４００/梅酒ロック４００/生レモンハイ４００/　　　　　　梅干ハイ４００/黒酢サワー４５０/アセロラサワー４５０/　　　　　　ウーロン１６０/コーラ１６０/オレンジ１６０/サイダー１６０/　　　　　【宴会コース】（要予約）　　　　　　３０００/４０００/５０００/６０００/評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味４．５/量３．５/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４）

ケーキブッフェ　ブロモン　～光彩市場の（さほど迷わない）ストレイシープ～

いまの時代、ケーキの食べ放題は珍しくない。しかし、ショーケースから直に選ぶタイプのバイキングを実施している店となると、数えるほどしかない。以前やっていた成田の「ボウマルシェ」は移転を機会にやめ、三宿の「チーズケーキファクトリー」も、すでに取りやめていた。ほとんど絶滅の危機に瀕しているといってよい。その稀有なブッフェをやっている「ブロモン」に寄らせてもらう。何の変哲もない街の小さなケーキ屋さんで、駐車場も設けてない。入った正面にショーケースが２列ならび、その右手に理容室の待合くらいのイートインスペースがとってあった。４卓のうちの一つにつく。バイキングする旨を伝える。店のおじさんは、奥のほうに入っていった。ショーケース。それは（商品にとっても、購買者にとっても）どれだけ魅惑的なステージなのだろう。どんな平凡な品物でも、その舞台に立てば、おのずと光り輝きだす。非凡なものは、よりいっそう自身の持つ本来的な色気を高貴に誇示してくる。人の世に存する艶めき、色めき、ときめき、揺らめきの粋をそこに集化し、その狭いエリア内に居並ぶ商品群を、いかにもカスタマーをそそるようなビジュアルで拡散化させていく。高雅なスペクトルを周囲に放つ。おなじ３次元空間にあっても、このスペースだけは別格である。指定Ｓ席ではなく、ロイヤル貴賓席だ。ガラスで囲われた宝物殿だ。彩の国のメッセだ。光の王国の高級市場だ。幼いときの私は、そこにディスプレイされているもの全てが宝石のように見えて仕方なかった。その気分のいくらかを、未だに引きずっているのかも知れない。しかし。この店のショーケースはかなり地味なものだった。それでも「野菜市場」くらいには思うことができる。３時を回っていて、タイミング的には完全に外してしまったようである。総勢２０種はあるというふれこみだったが、現時点では１２種類くらいしか置いてない。お昼くらいが、いちばん充実している時間帯だそうである。麦茶がポットで出され、皿を手渡される。すこしだけオリエンテーションを受けた。制限時間は４５分。一度に選べるのは３個まで。もちろん食べ残しは厳禁。皿を差しだすことで、お替わりの意思表示となる。何はともあれ、ショーケースの前に立つ。とりあえず、いちごデラックス、ショコラ、チーズタルトという３つを取ってもらう。「デラックス」というのはショートケーキの豪華版で、３層の間それぞれにスライスしたイチゴと生クリームがたっぷりと挟まっている。ショコラは極甘でなかなか重厚なる一品。チーズタルトは、一見ピザパイを思わせるような円形で２層構造。上部のチーズはもっちりねっとりしていて、モッツァレラ的な粘度を感じる。フォークが簡単には入っていかない硬質感、密度感を所持していた。冷凍食品のグラタンに負けないくらいの実質量がある。これ１つだけで、お腹はかなりふくれるだろう。良くも悪くも、昔ながらのクラシックケーキという感じか。細やかな装飾とかフワトロな食感というのには無縁で、ストレート勝負のスタンダードな一品という印象がつよい。お替わりに立つ。またお替わりに立つ。また一度皿を差しだす。チーズケーキ、ショートケーキ、胡麻プリン、くるみのタルト、かぼちゃパイなどを存分に味わう。そこまででほぼタイムアップとなった。はじめる時間も不分明であるし、店のおじさんも特に（終了）を告げる訳ではない。だいたいの感覚でフィニッシュをつけた。最高記録は２７個だそうである。小さな店の片隅のスペースでよくもそんなに食べられたものだと感心してしまう。私はとてもそういう気分になれない。少し前まで６０分制限でやっていたのだという。それが現在４５分に短縮されたのには、相応の出来事があったからだろう。たぶん、道場破りよろしく「食べ荒らし」の手合いが押しよせたのだと思う。それでなくとも昨今の「大食いブーム」である。しっかりたっぷりと（いちおう遠慮がちに）１２個を腹に収めた私がいうのも何だが。「食べ荒らし」は、別のシチュエーションでやれば良いではないか。個人店が好意で良心的にやってくれているサービスを、逆手に取るのは止めよう。時代の風潮に甘えて、自己の私利追求、自己の発現訴求、自己満足の暴発にのみに邁進するのは止めようではないか。ショーケースを見ながら直にピックアップできる店、そんな夢がかなえられるお店は、もう数少ないのである。貴重なお店の稀少なサービスを、これ以上追いこんではいけない。「ケーキ・洋菓子　ブロモン」住　　所：松戸市新松戸北２－３－９アクセス：新松戸　ゆりのき通り　コナカ斜向い　Ｐ（無）　　　　　電話番号：０４７－３４６－５８００営業時間：９：３０－１９：３０/定　　休：水曜日/不定休あり/客　　席：テーブル４卓/利用種別：個人向き/少人数向き/メニュー：【ケーキ】　　　　　　ケーキセット（珈琲or紅茶付）４８０/　　　　　　ケーキ食べ放題（麦茶付）１０００/（２名～）　　　　　　ケーキ食べ放題（コーヒーor紅茶付）１３８０/（２名～）　　　　　　　　　　　【ランチ】　　　　　（パスタ）　　　　　　ミートソース６５０/ナポリタン６５０/ボンゴレ６５０/　　　　　（ライス物）　　　　　　海老プラフ６３０/炒飯６３０/山菜プラフ６３０/　　　　　（トースト）　　　　　　トースト４００/ハムトースト５００/チーズトースト５００/　　　　　　ツナトースト５００/ミックストースト５００/　　　　　【飲物】　　　　　　コーヒー２８０/アメリカン２８０/ウインナコーヒー３２０/　　　　　　レモンティ２８０/ホットミルク２８０/ココア３５０/　　　　　　アイスコーヒー３２０/コーラ３２０/オレンジジュース３２０/　　　　　　トマトジュース３２０/レモンスカッシュ３２０/評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味３．５/量４．５/サービス３．５/雰囲気３/ＣＰ４/駐車場１）

宝膳　わたなべ　～極楽パレット＆極上寿司～

ゆりのき台の「わたなべ」に入る。開店して半年強なので、小ぎれいなのはいうまでもない。天井からのスポットライトが満載配備。その華やかさも与っているのか、店内は艶やかでしごく明るい。それっぽいＪＡＺＺが流れているのが、今流の寿司屋っぽくて雰囲気もなかなか良い。「わたなべの宝膳」を注文した。最初に、９ブロックに分かれた前菜のパレットがやってくる。ほたるいか・ばい貝・あさりの生姜煮・生湯葉・とび子といかの和え物・鴨ロース・そら豆・いくらおろし・山菜めかぶ等々。もてなしの心充溢のすてきな小品群が、ビジュアルも鮮やかに目の前に置かれる。これだけでまいってしまう。食欲の中枢がみごとにやられた。私的に素敵に刺激してくれる。それぞれに独立した仕事っぷりと仕様で。感心しながら食べすすむことしばし。やがて、ちょうどよい頃合いを見て握りの皿が供された。海老・玉子・かんぱち・とろ・いくら・鉄火巻等々。こちらも少しも手を抜いていない。旬鮮さは、画像だけでも感得できるかと思う。サイドに、はまぐりの吸い物と茶碗蒸しが付く。こちらは上品そのものの薄仕立て。デザートには、トルコ風とでもいいたくなるようなもっちりと粘りのあるアイスクリームがやって来た。文句のつけようがない。プライスは和食ファミレス並みで、クオリティは並の寿司屋の上位。ＣＰの高いすばらしい御膳に仕立てあがっていた。まちがいなく「買い」だと思う。「すし処　わたなべ」住　　所：八千代市ゆりのき台７－２２－４　サンハイツ花島１Ｆアクセス：ゆりの木台通り沿い　Ｐ（店の裏側に９台）　　　　　電話番号：０４７－４８４－０３０３営業時間：１１：３０－１４：００(LO)/１７：００－２２：００(LO21:30)/定　　休：月曜日/客　　席：カウンター１０席/座敷４卓/利用種別：個人向き/女性向き/家族向き/グループ向き/小宴会向き/メニュー：（昼）　　　　　にぎり１２５０/ちらし１２５０/刺身定食１２５０/天ぷら定食１２５０/　　　　　おすすめ御膳１８９０/本日のランチ８９０/９８０/　　　　（昼・夜）（握り）　　　　　竹１５００/松２１００/特上２５００/特選おまかせ３９００/　　　　　北海道づくし３５００/中とろづくし２１００/　　　　（ちらし寿司）　　　　　松ちらし２１００/特上ちらし２５００/特選おまかせ３２００/　　　　（盛込み）　　　　　３人前６３００/４人前８５００/　　　　（丼）　　　　　づけ丼１２００/サーモン・いくら丼１５００/海鮮丼２１００/　　　　（巻物）　　　　　梅じそ巻６００/のり巻６００/ひもきゅう巻９００/鉄火巻１２００/　　　　　かに太巻１５００/特選太巻１５００/ねぎとろ１５００/のり玉８４０/　　　　（膳物）　　　　　わたなべの宝石箱３５００/わたなべの宝膳２５００/　　　　（お造り）　　　　　盛込み２０００/３５００/５０００/　　　　　とろ刺身１８００/赤身９００/あわび２０００～/白身８００～/　　　　　いか９００/　　　　（単品）　　　　　玉子焼４３０/本日の珍味３５０/新香４３０/かに雑炊６３０/茶漬８４０/　　　　　穴子あぶり８４０/若鶏照焼８４０/銀たらの西京焼８４０/　　　　　合鴨ロース１０００/　　　　（揚物）　　　　　旬の天ぷら８００/穴子天ぷら１０００/ふぐの唐揚１２００/　　　　（その他）　　　　　野菜煮８４０/かに入茶碗蒸５００/海鮮サラダ８５０/湯葉サラダ５００/　　　　　貝の酢の物８５０/もずく酢５００/あさり汁３００/なめこ汁３００/　　　　　蛤吸い物６００/　　　　（セット）　　　　　３０００/５０００/７０００/その他予算に応ず/　　　　（飲物）　　　　　スーパードライ（生）６００/スーパードライ（瓶）６００/　　　　　ノンアルコールビール３５０/吉の川７００/八重寿５００/　　　　　レモンサワー６００/ジュース２５０/ウーロン２５０/コーラ２５０/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　　（味４．５/量４/サービス４/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場４．５）

スペシャルカレー　アルバ　～透明なブロンズ像としての青春・青春の食シンボルとしてのカツカレー～

カツカレーというのは、めったに頼まない。しかし今回は、それをはるかに上回るスペシャルカレーという代物を注文した。５分もたたないうちに、目の前にその舟盛はやってきた。スペシャルと銘打っているだけのことは、たしかにあるだろう。海老フライ、ロースカツ、クリームコロッケ等々。フライたちが行列をなして満載されている。カレーライスの分際でこういうのもなんだが。ちょっと豪勢な気分になれた。濃厚ブラウン系のソースで、色目そのままにごくごくマイルド。辛さとしては中辛か。おとなしめかも知れないが、その底には複雑でスパイシーなベースをしかと感じ取れる。脇の千切りキャベツをこてこてからめながら食べると、口の中が葉っぱ系のシャキシャキで満たされて、なかなかの快食感。そういえば、辛み度数の設定がされてないのは、カレー専業店としては珍しい部類に入るかも知れない。それだけ、自前のルーに自信を持っている査証なのか。登場のとき予想したよりはるかに軽い感じで、すみやかに完食を遂げる。このカレーの美味しさに驚くより、私は（未だ衰退を知らない）自分の食欲のほうに驚愕を禁じ得なかった。３０代に詠った歌を一つ披露して、この章を結ぶこととしよう。カツカレー詰めていた青身は遠く　エナジーすさぶ恋なお遠く「カレーの市民　アルバ」住　　所：流山市西初石６－１８５－２アクセス：流山おおたかの森ＳＣ２階　Ｐ（多数）　　　　　電話番号：０４３－２３７－２２３４営業時間：１１：００－２２：００/定　　休：不定/おおたかの森に準拠/客　　席：カウンター５席/テーブル１４卓（可変）/利用種別：個人向き/家族向き/グループ向き/メニュー：（カレーライス）　　　　　アルバ熟成カレー６００/ロースカツカレー８００/オムレツカレー８５０/　　　　　スペシャルカレー１０００/ハンバーグカレー８５０/きのこカレー７５０/　　　　　クリームコロッケカレー７８０/昔ながらのウインナカレー７００/　　　　　チキンカツカレー８００/ぶりぶり海老フライカレー９００/　　　　　　※大盛１００円増/特盛２００円増/　　　　（トッピング）　　　　　生玉子５０/目玉焼１００/オムレツ１５０/チーズ５０/ウインナ４０/　　　　　クリームコロッケ６０/海老フライ１５０/　　　　（単品）　　　　　カレーうどん８００/お子様カレー９００/ポテトサラダ２００/　　　　　シーザーサラダ２００/ツナサラダ２００/　　　　（デザート）　　　　　白玉クリームぜんざい５５０/ソフトクリーム３８０/　　　　　　自家製杏仁豆腐３００/　　　　（飲物）　　　　　エビスビール４８０/コーヒー３００/ダージリン３００/　　　　　ミルクティー３５０/カフェオレ３５０/アイスティ３５０/　　　　　アイスコーヒー３５０/コーラ３２０/オレンジ３５０/　　　　　マンゴージュース３８０/ラッシー３５０/マンゴーラッシー４００/評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味４/量４/サービス４/雰囲気４/ＣＰ４/駐車場４．５）

ハンバーグ　古時古時　～生真面目系特濃ブラウン～

ふたたび鷹の台のレストラン「古時古時」に寄らせてもらう。ドミグラスソースが美味しいと推されていたので、どうしても試したかったのだ。ハンバーグランチ（１２００円）を注文する。下手な説明など必要ないくらい、ビジュアルでその内実のほとんどを語るような一品がやってきた。自分はただ、それを虚心坦懐に味わうのみである。ソースが群を抜いていた。旨みの精髄が、口内にある全ての繊毛や柔突起の表面にデリケートなさざなみを起こす。奥の奥まで、じんわりと染みわたっていく。究極的にいうと、菜類も型肉もこの特濃ブラウンの単なる添えものにすぎないのかも知れない。ジューシーでとろとろ。濃厚で、細密で、豊潤で、まろやか。白磁のキャンバスに、生真面目な「味の精花」という抽象画を描いたらこうなったとでも言うような、そんな美味しい静物がみごとなまでに立ち上がっていた。「洋食　古時古時」（ことこと）住　　所：四街道市鷹の台２－２－４アクセス：千城台から鷹の台に向かう道沿い　スーパーナリタヤ手前左側　　　　　　　Ｐ（店の裏側に４台）　　　　　電話番号：０４３－２３７－２２３４営業時間：１１：３０－１４：００(LO)/１７：３０－２１：００(LO)/定　　休：月曜日/客　　席：カウンター７席/テーブル５卓（可変）/個室有り/利用種別：個人向き/女性向き/家族向き/カップル向き/グループ向き/メニュー：（昼）　　　　　ランチＡ（肉料理）１０００/ランチＢ（魚料理）１０００/　　　　　（各々にサラダ・スープ・メイン・ライスorパン・珈琲or紅茶付）　　　　　ランチＣ（カレーライス）９００（サラダ・珈琲or紅茶付）/　　　　　その他に夜メニューより日替わりで一品（値段は物により可変）　　　　　ランチセット（サラダ・スープ・飲物）プラス３００円/　　　　　プチケーキ２５０/グラスビール２００/　　　　　ライスコロッケ(1個)３００(2個)５００/　　　　　ランチコース２５００（要予約）　　　　（夜）（コース）　　　　　コース２５００/３０００/　　　　　＜メインを若鶏のチリソース・ポークカツレツ・ハンバーグより選択＞　　　　　シェフのおすすめメインコース３０００/３５００/　　　　　＜メインをビーフシチュ・海老フライとカニクリームコロッケ・　　　　　　カニクリームコロッケの３品より選択＞　　　　（前菜/その日によって可変）　　　　　リエット４５０/鯵の南蛮漬け４５０/サーモンマリネ６００/　　　　　イカのガーリック揚６００/ソーセージとポテトフライ６００/　　　　　ライスコロッケ(2個)６００/　　　　（サラダ）　　　　　コンビネーションサラダ６００/魚介のサラダ７５０/　　　　（単品）　　　　　オムライス９００(1200)/古時古時カレー９００(1200)/　　　　　スパゲティナポリタン９００(1200)/自家製ミックスピザ８５０/　　　　　　カッコ内はサラダ付価格　　　　（スープ）　　　　　本日のポタージュ５００/にんにくスープ５００/　　　　　田舎風の野菜スープ５００/　　　　（主菜/パン付）　　　　　若鶏のチリソース１１００(1850)/ポークカツレツ１１００(1850)/　　　　　特製ハンバーグ１２００(1950)/古時古時ビーフシチュー１６５０　　　　　(2400)/海老フライとカニクリームコロッケ１３５０(2100)/　　　　　カニクリームコロッケ１４５０(2200)/（カッコ内はスープセット付）　　　　　（ライスの場合は１００プラス）（パン１切れ追加は５０プラス）　　　　　スープセット７５０（ライスorパン・スープ・サラダ）/　　　　　本日のデザート４００（ケーキ＋シャーベット）/　　　　　デザートセット６００（本日のデザート＋珈琲or紅茶）/　　　　（飲物）　　　　　生ビール５００/ビンビール５００/ノンアルコールビール５００/　　　　　グラスワイン５００/カラフェ８００/クリスタリーノ・カヴァ２０００/　　　　　ルバーヤート・ルジュ（赤）３５００/　　　　　コーラ３００/ジンジャエール３００/ウーロン３００/オレンジ３００/　　　　　アイスティー３００/アイスコーヒー３００/珈琲３００/紅茶３００/　　　　　ぶどうジュース５００/菊一輪５００/　　　　（パーティーコース）　　　　　２５００より（価格応談/１０名以上より）/飲み放題は＋１５００/評　　価：☆☆☆☆☆　　　　　（味４．５/量４/サービス４．５/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場４）

ランチ　古時古時　～夢の扉～

子どもの頃、こんな夢を見た記憶がある。通り沿いに小さな家が建っていた。家というよりほとんど小屋といったほうがよさそうな本当に小さな家で、高さは自分の背丈くらいしかないし、両手を広げれば端から端まで届いてしまいそうだ。扉を開け、身をかがめるようにして入ってみた。不思議なことに、中はけっこう広かった。普通の家のリビングくらいはある。中央に、重厚なソファとテーブルが置いてあった。少し寛いでから、部屋じゅうを歩き回った。しかし再び外に出てみると、やはりこれは小屋というほうがお似合いのおもちゃのようなミニハウスだった…。吉岡の交差点にむかう通り沿いに真新しい洋食屋さんがオープンしたのは、以前からブックマークしていた。テーブルに向きあうカップルの影絵の看板が印象的だった。いつか入ろうと思いながら結局押してしまって、きょうになった次第である。ドアを開ける。店内は、ダークオーク系の濃いブラウンと白系でシックにまとめてある。奥のほうにオープンキッチンを囲むカウンターがあり、２ブロックに分けてテーブルが配されていた。近くのテーブル席のほうについた。シーリングライトにダウンライト。それらの光が潤沢に交差する中、古時計がいくつも飾られている。竹久夢二の絵も散見された。ランチは基本的に４種類で、コースは予約制となる。肉・魚・カレーそれぞれのセット。それと夜のピックアップメニューとして、カニクリームコロッケが列していた。本日の肉系はハムカツで、魚系のほうは帆立のベーコン巻。魚のランチを注文する。追加でプチケーキを頼んだ。サラダに続いて、かご入りのパンがやってくる。これは追加もできるという話だった。スープが目の前に置かれた。日替りだというが、本日は野菜スープが供される。これ以上ないくらいのあっさり仕立てで、底のほうに刻んだ玉ねぎやニンジンが沈殿している。油脂でごまかさない生真面目な美味しさの、清澄で正統なるコンソメだった。バスケットを手に取って、パンをお替わりした。ほとんど育ち盛りのお子様レベルか。育ち盛りどころか全て終りと言ってもいい。ほとんど棺桶に片足を突っこんでいる自分なのだが、こういう妙な部分ではまだまだ立派に子供をやってしまう。バスケットごとのパンが来たあとに、メインの皿がやってくる。なるほど、真ん中にベーコンで巻いた帆立のソテー。そこにムール貝、あさり、ブロッコリー、にんじんなどの脇役が配されている。オーロラっぽい色調だったが、明太クリームが全体にかかっていた。ナイフで小さめにカットしたものを、ソースにたっぷり絡めていただく。極めて上品。かなり上質。ソルト系も辛み系も、自分をむやみに主張してこない。まろやかさの奥にそれが少し覗くだけで、こちらに直に訴えてくるのは、素材そのものから来る旨味という趣向。これは、他の品物にも共通していえることで。とにかく「濃厚」とか「濃密」とか「まったり」とかいう対極の味わいを、完璧なまでに実現している。帰り際、店の奥さんと少しだけ話をした。シェフであるご主人と二人三脚のようにして頑張っているのが、短い間でもよく分かった。ていねいに見送られながら、扉をあける。外に出たあと、もう一度ふりかえってお店のほうを見た。もちろん、入る前と店舗のサイズはまったく同じである。だが、実際料理を味わったあとに見ると、自分の内にあるこの店のイメージは、もっとずっと巨大なまでに膨れあがっていた。それは子どもの頃に見た夢のひとつ（扉を開けた中は一人前の広さがあるおもちゃのようなミニハウス）を思い起こさせた。現実にある姿だけが現実ではない。たとえば１冊の本がある。感激のうちに読了する。読み終えたあと、その本をまじまじと見てみると。それはその本のサイズをはるかに凌駕して、どこまでも大きな存在となっているときがある。無限大の小宇宙を内包していることに、あらためて気づかされる。ことは書籍だけの話にとどまらない。この世にあるすべての人、物、事象は無限大の内実を持っている。要諦は、それに気づくか、気づかないかだけの差だ。夢の扉をきちんと開けて、中の豊穣をきちんと汲み取れるかどうかである。道の向こうにわたり、上にかかげてある影絵の看板を見てみる。テーブルに向きあう二人の姿が、シェフと奥さんに見えて仕方なかった。お二人がこの店に描く「夢の扉」と、私のいう「夢の扉」はまた別の意趣があるだろうが。（美味しいもの）というキーワードで、ルートはしっかりとリンクされているに違いない。そういえばさっき、ドミグラスソースが自慢の一つだと言っていた。それを味わいにまた足を運びたいと、切に思ってしまった。「洋食　古時古時」（ことこと）住　　所：四街道市鷹の台２－２－４アクセス：千城台から鷹の台に向かう道沿い　スーパーナリタヤ手前左側　　　　　　　Ｐ（店の裏側に４台）　　　　　電話番号：０４３－２３７－２２３４営業時間：１１：３０－１４：００(LO)/１７：３０－２１：００(LO)/定　　休：月曜日/客　　席：カウンター７席/テーブル５卓（可変）/個室有り/利用種別：個人向き/女性向き/家族向き/カップル向き/グループ向き/メニュー：（昼）　　　　　ランチＡ（肉料理）１０００/ランチＢ（魚料理）１０００/　　　　　（各々にサラダ・スープ・メイン・ライスorパン・珈琲or紅茶付）　　　　　ランチＣ（カレーライス）９００（サラダ・珈琲or紅茶付）/　　　　　その他に夜メニューより日替わりで一品（値段は物により可変）　　　　　ランチセット（サラダ・スープ・飲物）プラス３００円/　　　　　プチケーキ２５０/グラスビール２００/　　　　　ライスコロッケ(1個)３００(2個)５００/　　　　　ランチコース２５００（要予約）　　　　（夜）（コース）　　　　　コース２５００/３０００/　　　　　＜メインを若鶏のチリソース・ポークカツレツ・ハンバーグより選択＞　　　　　シェフのおすすめメインコース３０００/３５００/　　　　　＜メインをビーフシチュ・海老フライとカニクリームコロッケ・　　　　　　カニクリームコロッケの３品より選択＞　　　　（前菜/その日によって可変）　　　　　リエット４５０/鯵の南蛮漬け４５０/サーモンマリネ６００/　　　　　イカのガーリック揚６００/ソーセージとポテトフライ６００/　　　　　ライスコロッケ(2個)６００/　　　　（サラダ）　　　　　コンビネーションサラダ６００/魚介のサラダ７５０/　　　　（単品）　　　　　オムライス９００(1200)/古時古時カレー９００(1200)/　　　　　スパゲティナポリタン９００(1200)/自家製ミックスピザ８５０/　　　　　　カッコ内はサラダ付価格　　　　（スープ）　　　　　本日のポタージュ５００/にんにくスープ５００/　　　　　田舎風の野菜スープ５００/　　　　（主菜/パン付）　　　　　若鶏のチリソース１１００(1850)/ポークカツレツ１１００(1850)/　　　　　特製ハンバーグ１２００(1950)/古時古時ビーフシチュー１６５０　　　　　(2400)/海老フライとカニクリームコロッケ１３５０(2100)/　　　　　カニクリームコロッケ１４５０(2200)/（カッコ内はスープセット付）　　　　　（ライスの場合は１００プラス）（パン１切れ追加は５０プラス）　　　　　スープセット７５０（ライスorパン・スープ・サラダ）/　　　　　本日のデザート４００（ケーキ＋シャーベット）/　　　　　デザートセット６００（本日のデザート＋珈琲or紅茶）/　　　　（飲物）　　　　　生ビール５００/ビンビール５００/ノンアルコールビール５００/　　　　　グラスワイン５００/カラフェ８００/クリスタリーノ・カヴァ２０００/　　　　　ルバーヤート・ルジュ（赤）３５００/　　　　　コーラ３００/ジンジャエール３００/ウーロン３００/オレンジ３００/　　　　　アイスティー３００/アイスコーヒー３００/珈琲３００/紅茶３００/　　　　　ぶどうジュース５００/菊一輪５００/　　　　（パーティーコース）　　　　　２５００より（価格応談/１０名以上より）/飲み放題は＋１５００/評　　価：☆☆☆☆　　　　　（味４/量４/サービス４/雰囲気４．５/ＣＰ４/駐車場４）