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テーマ:戦国時代(40)
カテゴリ:大友軍記
豊筑乱記という軍記物があります。
作者不明。成立年月日不明。 大分百科事典では『大友記』と内容は同一部分が多い。とあります。 そこでバイトだけで暇だし、大友記の内容を切り張りしてキンドルで250円位で販売しようなどと 思いながら、現代訳を開始してみたのですが、 どうもこれ、内容が違いました。 例えば初代大友能直の記載ですが 大友記では『大友由来の事』の項目では
とありますが、豊筑乱記では『能直下向の事』として
と大友記の内容に訂正を加えながら、別の逸話を入れているのです。 また10代目当主、大友親世までの逸話を大友記は省略しますが、豊筑乱記では丹念に記載します。 ところが、大友宗麟の話になると急に内容が薄くなり、 1556年の小原鑑元の乱を紹介したあと、毛利との戦いをあっさりと流したあと、 大友記では書かれなかった1584年以降の出来事を丹念に記述し、 秀吉が豊後に来て島津を征伐し、島津に味方した謀反人を、いかに処罰したかを書いて終わります。 つまり、大友記と書いている内容は似ているけど、大友記で説明していることは豊筑乱記では書かれていないようなのです。 宗麟がキリシタンになろうとしたり、万寿寺や住吉や檮原神社を迫害したというデマは一緒ですが 内容が微妙に異なっており、重複する内容は大友記の記述と時系列が違っていたりします。 まるで『大友記の内容追加分を出したので、これで補完してくれ』といわんばかりの内容のずれ。 お陰で大友記の内容は使いまわせない事が判明しました。 仮にこの本を訳すとしたら、大友記と比較した方が面白い気もしますが勘違いだと徒労になります。 どなたかこの軍記について御存じの方、翻訳をてつだってもいいと言う方がいらっしゃいましたら お教えください。 【中古】大友豊筑乱記・大友軍記資料 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.08.06 20:10:58
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