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Vol.23 コラム~やらない理由を探さないで!~
※この文章は、かつて富士吉田教室に通う生徒と保護者宛に配布してたコラム調のものです。 特に思い入れの深かった号を抜粋して、どさくさに紛れてたまに挿入しますが、 別にネタに詰まった、というわけではありません(笑)。 「やらない理由を探さないで!」 今シーズンのプロ野球セリーグの覇者は阪神タイガースでした。 この阪神の不動の4番バッターとして君臨する通称「アニキ」こと金本知憲という選手がいます。金本選手は今年、40本塁打を記録するなどの大活躍で優勝に大変貢献しました。 これだけでも十分凄い選手なのですが、私がとにかく凄いことだなと思うのは、この選手現在「連続試合出場の記録を更新中」ということです。つまり、かなりの長期間、何年間にもわたって「一度も試合を休んでいない」ということです。 身体を酷使するスポーツ選手ですから、もちろん怪我や故障はあります。この金本選手も例外ではなく、頭にデッドボールを受けたり、満身創痍の状態で出場しているところを私も見てきました。特にびっくりしたのは左腕を怪我しているとき、ほとんど右腕一本だけでヒットを打ったシーンがあり、この時私は思わず、こういうとなんだか変ですが、カッコよすぎて笑ってしまいました。 怪我をしている時に、伊達にただ試合に出てるというだけでなく、ちゃんと結果も出しているところが本当にプロだなぁと感心します。 以前、何かのインタビューで金本選手は、「例えば何かの怪我をして、それが今までで一番重い怪我だった場合、それでもなお試合に出たならば、その後になって、あの時あんな状態で出られたわけだから、今出来ないわけがないと思えるし、そうすることによって自分へのハードルをより高くしている」と答えていました。 生徒のみんなは、例えば宿題を忘れた時とか、勉強をしなかった時に、「部活の試合だったから」とか「合唱祭の練習で・・・」とかいろいろと言葉を添えてきます。 でもここはひとつ金本流でいきませんか? 「部活の大会前日にしっかり勉強した」、「合唱祭で優勝したその日の夜でも2時間は勉強した」、「熱があったけど布団の中で歴史の年号を覚えた」など、いわゆる普通の日とはいえない何らかのハンディーがある日にこそ逆に気合を入れて必ず勉強してみるのです。 そうすれば、その後なんということもなく、ごく日常でたわいもない理由で勉強しないということはなくなるのではないでしょうか。 もう一人、かつて広島カープに「鉄人」と呼ばれる衣笠という選手がいました。 この選手もやはり連続試合出場記録を持っており、未だその記録は破られていません。 (※ちなみに衣笠選手は「連続試合出場記録(代打なども含む)」であり、金本選手は「連続試合フルイニング出場記録」ということです) この「鉄人」の言葉も印象的でした。 「体調が悪いからとか、身体のここが痛いからとか、そういうことをいいわけにしたところで、絶対に物事は好転しないことはわかっているから、そういう弱音、いいわけは絶対に口にしないようにしてきた。」 新聞の記事に載ってたインタビューのこの彼のセリフを私は今でも覚えています。 試験当日に仮に熱があったり、何らかの不可抗力があり、それをいいわけにしたとしても、確かに身内や友人からは同情もされるでしょうし、自分も少しは気持ちがラクになるかもしれません。しかし、それによって(「努力賞」かなにかがあって)合否が覆ったりすることがないのであれば、やはりそれは言ってもしょうがないただの「いいわけ」になってしまうのです。 誰かに言いたい「いいわけ」もグッと堪えて強い気持ちで立ち向かうほうが、おそらく良い結果にもつながるのだと思います。 受験も迫ってきている現在、勉強しなければならないことはみんなよくわかっていることと思いますが、「わかっちゃいるんだけど、でも今日は○○があるから・・・」とかいろんな「やらない理由」を自分に言いながら日々を過ごしている人がいます。 どうか「やらない理由」をいちいち探さないでください。 誰のためでもない「自分のため」に強い気持ちをもって受験までの残された日々を過ごしてほしいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 24, 2006 04:13:20 AM
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