【四国88箇所・第80番札所】讃岐国分寺(香川県高松市)
JR国分駅から徒歩4分。80番札所・讃岐国分寺に行ってきました。見事な松ですね。よく撮り忘れるんですが、今回は忘れなかった(笑)。訪問したのは去年の秋です。驚きの駅近です…。アクセスの良さに感激。ちなみに国分駅で下車したのは初めて。無人駅にしてはわりと立派な駅舎です。結婚するまでは「無人駅」というと人里離れた山奥の駅…ってイメージでした。確かにそれも無人駅ではあるけど、どっちかっていうと「秘境駅」ですね。地方に行くと住宅地の中に無人駅があったりします。みんな車で移動するから利用客が少ないんでしょうね。県庁所在地の名前をもつ駅の隣がいきなり無人駅だったり。駅員はいるけど、お昼休憩の1時間と17時以降は無人、なんて駅も。国分駅周辺は道路沿いに民家は並んでますがJR利用客はかなり少なそう。この駅で降りる時も乗る時も私達以外の乗降客はいませんでした。ホームから出るのに陸橋を渡ります。上りきると視界を遮るものがなくなるせいか山の緑と空の青をとても近く感じ清々しい気分になりました。国分寺に向かう前に、帰りの時刻表をチェック。一時間に2~3本のペースで電車がくる模様。国分寺での滞在時間を電車にあわせて調整することに。通常どおり本堂と大師堂でお参りをしてさっと帰るだけならめっちゃ早そう。次くる電車に乗れるかもしれません。今日はここしか回らないので、そこまで焦らなくてもいいかな。あと国分寺周辺にはうどん店がニ件(「手打ちうどん山下」「手打ちうどん 三嶋」)ありますね。私が訪問した時間帯はどちらも営業終了で残念ながら食べられませんでした。国分寺参拝時にうどんを食べようと思ってる方は訪問時間に気をつけて下さいね。個人的にはあえてこのあたりまで来たなら、隣駅・端岡で降りて「讃岐うどん 一福」国分寺本店を訪れたいところ。私の好きな讃岐うどん・トップ3、を選ぶとしたら3つをどれに絞るか相当悩むにせよ、一福本店は外せない。活気ある店の雰囲気も大好き。そういえばコロナ禍でしばらく外食しないうちに閉店してしまったうどん店、結構あるんですよね…。高松駅の連絡船うどんも閉店したとニュースで見ました。寂しいですね。以前、白峯寺からの帰路、久々に坂出にある北乃家のうどんを食べに行こうと立ち寄ったら外観はそのままなのにラーメン店に変貌しており店の前で呆然としてしまいました。あの店の温玉ぶっかけうどん、もう一度食べたかった…( ;∀;)あ、うどんの話になると熱くなってまたつい脱線(笑)。すみません。お寺のレビューに戻ります。仁王門を抜けると、見事な松並木。境内は四国で唯一の国の特別史跡。鎌倉時代に再建されたという本堂はいにしえの歴史を感じさせる荘厳な佇まいです。釣鐘は四国最古(おそらく奈良時代)のものだそう。しかし釣鐘はどこのお寺でも緑がかって古く見えるのでパッと見、素人には違いがよくわからない。広い境内に入るとまず「ミニ八十八ヶ所巡り」が目に入ります。とりあえず先にそちらを参ることにしました。お遍路に出る時、お賽銭はかなり多めに持っていくと安心です。本堂と大師堂だけじゃなく、お寺によっては結構な数の見どころ、及び賽銭箱があるからです。(※石手寺で学習した)さすがに八十八ヶ所は足りるかな…と一瞬不安がよぎりましたが、賽銭箱は県ごとに四ヶ所設置なので問題ありませんでした。ミニ八十八ヶ所を一番から順に回ると「国分寺」という名前のお寺が香川以外にも複数存在する事に今更ながら気づきました。だから讃岐国分寺という表記もあるんですね。「ミニ」八十八ヶ所と言いつつそれぞれ一つずつ大きく立派な石碑が建っているためなかなかの広さです。石手寺にあったミニ八十八ヶ所お砂撫でのように小さな砂袋88個をぐるりと一周並べたものとは敷地の規模が違います。お寺の名前をひとつひとつ確認しながら拝んで回るとそこそこ時間かかると思います。あと本堂の奥の方には奈良時代の旧境内の遺跡があるらしいです。(四国唯一の国の特別史跡。行ったあとに調べて知った)ひととおり回ってちょうど電車の時間が来たので遺跡を見ずに帰ってしまいました。あ~~せっかくなので行っておけば良かったなぁ…。ちなみに境内は広いですがどこまでもフラット。階段がありません。お寺のHPによると、車椅子でもお参りできるようになっているそうです。車で参拝される方が多いと思いますが駐車場から歩くだけだとしても急な坂や長い石段があるお寺が多いです。車椅子どころか、足腰を傷めてる人でも多分しんどい。このお寺はJR駅から近くて階段がないので「お遍路してみたいけど、石段のぼるのがきつくて…」という人には一日で八十八ヶ所お参り体験もできるし、なかなかオススメかも。あ…駅のホームから出るのに陸橋を渡る必要があるよね?調べてみると国分駅は事前にJR(高松駅)に連絡・相談する事で車椅子対応が可能な駅のようです。ちなみに関西方面からのアクセスもバスだと便利なお寺です。国分寺にはフットバスの本社とバスターミナル終着駅があります。フットバスはなんば、大阪、三ノ宮と高松を結ぶ高速バスです。関西から来る方はほぼ高松で降りると思いますが終着駅は国分寺バスターミナル。高松下車でも国分寺下車でも料金は変わりません。この国分寺バスターミナルから讃岐国分寺まではなんと徒歩12分。フットバスが使える関西方面からだと抜群のアクセスです。ジャンボフェリー・フットバス共通利用券という回数券(4枚綴り6,800円)を購入し、往復フットバスを利用すれば三ノ宮~国分寺 は所要時間3時間、片道3,400円です。(共通回数券はバス乗車には2枚、フェリー乗船には1枚必要。 片道をフェリーにするなら3枚綴り5,100円もおすすめ)(大阪~国分寺だと300円追加料金が発生するため3700円となり、通常バス回数券の一枚の価格と変わらず。但し、通常バス回数券4枚綴りの価格は14,800円)青春18きっぷ使えない時期だとこれが最安値ですしなにせ電車よりはるかにラク。寝てるうちに着く。コスパを追求するなら一番オススメです。(最安はいわもがなフェリーだが時間がかかる。昼行なら時間ロスが痛い)18きっぷで普通電車だと4時間ぐらいかかる上、乗り換えが多いので、がっつり寝られません。座れないことも多々ありますし、時間帯によってはかなり混みます。当然最短は新幹線ですが乗り換えが何度かあり片道7000円で2時間~2時間半といったところ。ただジャンボフェリー・フットバス共通利用券はフットバスのバスターミナルでしか購入できない点がネックです。事前にバスターミナルまで行けない方はネット予約や通常のバス回数券(コンビニ発券可能・ただし4枚綴り)を利用されるといいかと思います。