デジタルお絵描きはじめの一歩~人を描いてみる~
今回はデジタルに限った話じゃないのですが、「人体を描く」練習方法などについて触れてみたいと思います。★顔は描けるんだけど、体は苦手…という方が多いと思います。かくいう私もそうでした。やっぱり練習枚数の差でしょうね。どうしても全身図より顔の方が描く回数多い。さすがに二年前ほどの苦手意識はなくなりましたが、今でも顔描く方が気楽です。やさしい人物画このへんの技法書はアマゾンでも高評価ですが、わりと図書館にもあったりするので、一度探してご覧になってみるのもいいかと思います。技法書とかハウツー本は、わりと買ってしまっただけで安心してしまうところがあるんですよね。図書館で借りると、2週間で返さなくてはならんので、その短期間になんとか読んでモノにせねば、というプレッシャーがあって勉強する気になるんです。(注・私の場合)図書館で何度も借りたり、これは手元に是非欲しい、と思えば購入したりします。あと、私が大変お世話になった人物画お絵描きレッスンのサイトはこちらです。人を描くのって楽しいね多分ご存知の方も多いかと思いますが、非常に丁寧に人体画の描き方をレクチャーしてくださっています。非常に絵も緻密で丁寧。それでいて、初心者に向けてやさしく語りかけてくれてるような文章、激励…。あまりにコンテンツの内容が豊富なため、これを全部制覇すんのは大変だと思いますが、どうしても足首から下がうまく描けなくて悩んでいる、とか、俯瞰やアオリで人物を描いてみたいけどどうやったらいいのかわからない、とかかゆい所に手が届く非常に嬉しいサイトなので、人物画をうまく描けるようになりたい!という方は是非ここのサイトで勉強してみてくださいね。小難しい技法書よりも非常にわかりやすく参考になるのは間違いありません。人の体を描くには人体の構造も少しは知っておかないと、どうしてもどこか滑稽になってしまうんですよね。そこの関節、そっち向きに曲がったらおかしい、とか、肩幅に対して二の腕の長さがありえない、とか…、背骨を意識して描いてないのでまっすぐ立ってるように見えない、とか…股関節から足の生え方が変、とかいろいろ。逆に、頭・肩幅・手足各関節までの長さの比率、股関節のしくみ…などを覚えて、比率を大きく間違えなければ、バランスよく見えるようになります。棒人形のような骨組みを最初に描いて、そのバランスを崩さないように肉付けしていくといいと思います。ちなみに私が人体を描く際には、棒人形…というより、頭、背骨、肩幅にまずざっくりアタリをとり、肘と手首、太腿の付け根とヒザと足首に位置する関節をひざこぞうぐらいの大きさの円でアタリを取ります。わりと変なポーズを描くことが多いため、棒人形…というより関節人形ですかね…それでアタリを先に描いてから、肉付けしていきます。服を着ている場合でもまずは裸体から完全に仕上げ、そこに服を着せていきます。こういう作業もデジタルだと「アタリ線」「裸体」「服」と線画レイヤーを分ければいいので大変便利です。慣れてくればアタリはかなり簡略化できます。(頭部、肩、肘、手首、腰、足付け根、ヒザ、足首にくるであろう位置に薄く印をつけるような感じ)とにかくたくさん描くのみです。人体デッサン、とにかく短期間で上達したい!という方には、最近有名な30秒ドローイング(無料)に一度トライしてみることをオススメします。30秒、最初は早く感じるかもしれません。非常に難易度の高いポーズが次々に出てくるので、人体デッサンのいい勉強になります。あと、「顔は描けるもの」という前提でお話してきましたが、顔も向きによって描き難かったりします。たとえば右利きだったら左向きの顔は描きにくいとか。真正面顔は右目と左目の位置がずれる、とか。それはもうひたすら枚数を描くしかないです。顔…自分ではうまく描けたと思ったつもりなのに、しばらくして見たらすんごい歪んでることに気付く、とかありますよね。それは多分自分の目が肥えたせい(?)なんじゃないかな~と私は勝手に思ってるんですが、なぜあの時はあんなにうまく描けたように感じたんだろう??と頭抱えたりしますよね~(笑)。それをある程度防ぐには、自分の描いた絵は必ず一度裏返しにして見ることです。(デジタルなら左右反転)それで、アラ?すっごくバランスがおかしい、と思ったら、他人の目から見ても同じように狂ってると思った方がいいです。デジタルは苦手な向きは左右反転にして描くこともできます。描いている途中に何度も左右反転して、バランスの狂いをチェックすることもできます。ただ左右反転してることを忘れて髪とか描いてしまうと、主人公の髪の分け目の位置が逆、なんてこともあるので注意しましょう。一応どんな向きの顔でもあらゆる角度から描けるようにひたすら練習しておくのがベター。次回は私が原稿作成に使用している、コミックスタジオというソフトについていろいろ触れてみたいと思っています。これは…よくユーザーの方から使用法についてのご質問を受けることがあるので、そのあたりもおいおいに。まずは購入時にデビュー、PRO、EXのどれを選んだらいいのか、4,0へのバージョンアップはするべきか、グレード変更はできるのか、等々。