カーペンターズ『愛にさよならを』/1973年10月シングル
カーペンターズの1972年6月19日発売のシングル「Goodbye to Love(愛にさよならを)」の日本企画のシングル盤。A面「Goodbye to Love」(邦題「愛にさよならを」)この曲は1972年6月発売の4枚目のアルバム「A Song for You」のA面5曲目に収録されてる曲。アルバムからの3枚目のシングルカットでB面が「Crystal Lullaby」でした。このシングルは1973年10月25日発売の日本のみの企画盤2枚組➕EP盤「カーペンターズ- Gem Of Carpenters」のボーナス7インチシングル扱いのようなEP盤です。カップリング曲をThe Beatlesでも有名な「Baby It's You」に変えています。この「Goodbye to Love」はカーペンターズの全曲の中でもベスト10に入る好きな曲です。ポップスでは当時使われることがなかった、エレキギターの歪みソロを大胆に取り入れた曲。当時のファンは「ロックに寝返って裏切られた」とか言ったとか。この曲のアウトロのGソロは本当に鳥肌もんのカッコ良さ!それも約1分間、歪んだファズのソロが延々と続きます。これがめちゃカッコいい!後半にハードなGソロがあるなんて思えないようなオーボエも絡んでくるような美しい世界。次第にリズム隊も激しくなっていき間奏でGソロ! ここまでの盛り上がり感がたまらなく好きで何度もよく聴いた曲です。どこかに書いてあったけどポップスとしてこの曲が初めてのパワーバラードではないかと。レコーディングメンバーKaren Carpenter – VocalsRichard Carpenter – Backing vocals, Piano, Hammond organorchestrationJoe Osborn – Bass guitarHal Blaine – DrumsTony Peluso – Electric fuzz guitarEarl Dumler – OboeB面「Baby It's You」1970年8月発売の2枚目のアルバム「Close to You」のB面1曲目に収録されてる曲。この曲はやはりThe Beatlesのイメージが強いのですが、この曲のオリジナルは「シュレルズ」が1961年10月発売したもの。Beatlesはライブでは「Baby It's You」をそれまでに演奏していたのですが、レコードとして発売するのは1963年でした。カーペンターズのバージョンは静かで澄み切った空気の中で聴いてるかのように始まる。この曲でもオーボエの音が郷愁を感じ、少しずつ盛り上がっていくアレンジに鳥肌です。ビートルズとは違う曲のように感じる世界です。