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おじなみの日記

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2012年08月30日
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カテゴリ:映画
アラン・レネ監督作品。
映像の美しさに引込まれる少し怖い魅力のある映画です。
この映画、一度観ただけでストーリーの組み立てや時間、空間の違いが
全て理解できたら凄いと思う。解説書とかこの映画の専門書も出てるようで
読んでみたいと思いつつも忘れてしまってる^^;

たしか、大毎地下か、どこかの2番館で10代後半の頃、初めて観て、
ストーリーもまったく分からなかったけど映像の美しさに惹かれて好きになった映画です。あれから何度も観てるけど観る度にいろいろ想像が膨らんでおもしろい。
今日、久しぶりに観たけど、やっぱりおもしろい。
でも・・・寝不足の時や気分に余裕がない時にみると睡魔に襲われる。
20分くらいでウトウトしてしまう時もあった^^;

中島みゆきさんの「ミラージュ・ホテル」って曲を初めて聴いた時に
なぜかこの映画の情景が頭に浮かんだ。
この曲は夜会「24時着0時発」のために作られた曲で、この夜会の中に出て来る
「Doors To Doors」とかもこの映画の一つの場面が頭に浮かんだ。

この映画は途切れ途切れに断片的にこのホテルの説明を語るかのような
男のセリフから始まる。
「静かな部屋で足音は厚い絨毯に吸い取られ歩く当人でさえも
 何も聞こえない、まるで耳自身が……大理石、黒っぽい絵、円柱、
 縁取り彫刻のある一連の扉……廊下は無人の広間に通じる 静かな部屋で
 足音は厚い絨毯に吸い取られ……」
男の声はフェードイン、フェードアウトを繰り返し何度も同じ事を繰り返す。
カメラはゆっくりと壁の絵や天井の飾りや廊下に施された彫刻をゆっくりと
映し出す。
そしてやがてその言葉はこのホテルの小劇場で催されてる演劇のセリフに
シンクロして行く。
マリエンハ?ート1.jpg

このオープニングだけで「何が始まるのか」静かな期待が高まるはず。
でも、退屈だと思う人にはかなり退屈かも^^;
この場面までで10分間。演劇のカーテンコールの場面の後は客席の
夢かうつつか分からないような客達がストップモーションを繰り返し、
それぞれに談笑している。
どの会話も断片的。そして本題に入って行く・・・

この映画には役名もない。
男Xが女Aに近づき「去年、あなたと会った。そして二人で旅立つはずだったけど
1年待ってくれとあなたが言うので1年後の今日、ここに会いに来た」
でも女Aは何も覚えていない。
男Xは必死に去年の出来事などを話す。
マリエンハ?ート2.jpg

マリエンハ?ート5.jpg
この映画のタイトルの「去年マリエンバートで」と言うのは
この男Xの言葉の中に一度出て来るだけで、この映画の内容にマリエンバートは
ほぼ関わっていない。
女A「フレデリクスバートへは行ってません」
男X「では別の場所でしょう。カールシュタット? マリエンバート?
   この広間だったかも知れない」
この会話をしてる所へ男Mがやってくる。この男Mは女Aの夫のようである。
夫だとはっきりした事は描かれてないのでよくわからない。

マリエンハ?ート4.jpg

マリエンハ?ート6.jpg

女Aは男Aの言葉から次第に記憶が甦る。記憶が甦るっていうのは何か違うけど、
去年、ここで何があったのか明かされて行く。
この辺りからはサスペンス要素も強くなるけど、絶えずゆったりと時空を
行き来する。そして女Aの心が何かに怯え出す。
少し寒くなるような結末だけどいろいろと登場人物3人の想いが感じられる。
観る度に同じように感じないのもおもしろい。

マリエンハ?ート10.jpg

マリエンハ?ート9.jpg

マリエンハ?ート7.jpg


ブルーレイも出たみたいなので買い替えようかな。
このHDニューマスター版でも満足してるけど・・・
マリエンハ?ートDVD.jpg





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最終更新日  2019年06月17日 05時10分16秒


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