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おじなみの日記

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2020年08月07日
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谷村新司さんのソロ2作目。1975年12月20日発売。
このアルバムに収録されてる楽曲を単体では何度も書いていたので、
ずっと前にこのアルバムの事は書いてると思ってた。
小学生の頃から聴き過ぎて身体に沁み込んでしまってるアルバムです。

書く前からめちゃくちゃ長くなりそうな気がしています。



「海猫」のジャケット写真の元ネタ。この写真を反転させて加工しています。




全曲 作詞・作曲 谷村新司さん  編曲 篠原信彦さん

A面
1曲目「ハーバー・ライト(港の灯)」
2曲目「ひまわり」
3曲目「ぬくもり」
4曲目「雨やどり」
5曲目「夢行燈」

B面
1曲目「サンセット(蒼い夕日)」
2曲目「讃歌」
3曲目「都忘れ」
4曲目「海猫」
5曲目「砂の道」

1曲目「ハーバー・ライト(港の灯)」を初めて聴いた時に、アリスとしてのちんぺいさんとは
まったく違う世界に入り込んでいて戸惑った人も多いと思う。
物凄く好きな曲です。(このアルバム全曲物凄く好きなのですが…^^;)
完全なJAZZの世界です。ちんぺいさんのボーカルも高音ファルセットを多用してたりして
アリスで聴くボーカルとはまた違った歌唱です。
25歳でここまで大人の世界を創り上げるのは凄いとしか言えない。
前作の1stソロアルバム「蜩」はまだアリス寄りな楽曲も多く、アリスファンの多くの人がすぐに
受け入れられたと思うけど、この「海猫」のアルバムは戸惑った人がきっといたと思う。

この曲は1977年の「アリス エンドレスロード 全国縦断ツアー」でのみ歌われました。
グレーのロングコートの襟を立てて20代にしては背伸びしたような演出にみんな驚いたと思う。
コート姿で上手袖から登場した時は客席から少し笑い声が漏れたりしてた・・・。
ライブ盤でもイントロと歌い出しまでは笑い声が入ってたりします。
ただ笑ってた客もすぐにモロJAZZの世界とちんぺいさんのボーカル力に引き込まれ聴き入ってた。
(神戸と京都ではあまり笑い声はなかったと思うけど、大阪3Daysは…。大阪なので仕方ない^^)


2曲目「ひまわり」は、このアルバムで特に好きな曲のうちの1曲。
ライブでは聴いた事がありません。
イントロから歌い出しの少し遠目に感じるエフェクトの感じとか、極上の歌メロとか
何も文句のつけようがない名曲です。
サビの高音のハモリをべーやんが歌ってアリスのコンサートでもやってほしかった。
二人のソロアルバムの楽曲もアリスのコンサートのセットリストに普通によく入ってました。
「面影」「老人」「蜩」「サンセット(蒼い夕日)」「砂の道」「君がいるから」「熱い吐息」
「この空の下」「スナイパー(狙撃手)」「飛び立てジェット・プレーン」「あなたのすべてを」「冬の嵐」・・・など。ライトなアリスファンなら、どれもアリスの楽曲だと思ってたんじゃないかな。


3曲目「ぬくもり」の歌詞はよく何かと取り上げられたりしてたのを思い出す。
「詩とメルヘン」にも、「海猫」発売の1年後に掲載されました。
そこにちんぺいさんは短い文章を寄せています。
「自分にとっていいと思うのは、自分にとっていい詩。
 自分にとってよくないと思うものも、いい詩。
 そのどちらも感じないものは、悲しい詩。
 少なくとも私にとっては、いい詩でも、あなたにとっては悲しい詩かも…(新司)」

他に「♪机の横には 君がくれたバイロン」という一節を取り上げて評論してる文章もありました。

この曲もコンサートでは聴いた事がない。生で聴かせるとさらに曲の良さが伝わりそうに思う曲です。

4曲目「雨やどり」
アルバム1曲目から重く少しDARKな世界なので、ここで少しホッとできる人もいたと思う。
この曲も気持ち良さは、ドラムのスティックブラシの録り方。
このドラム、誰が叩いてるんだろ?このアルバムはまったくミュージシャンのクレジットがない。
アレンジャーが篠原信彦さんなのでチト河内さんじゃないかと想像してます。
この曲もライブのセットリストに入った事はないと思う。

5曲目「夢行燈」
七五調の大正演歌。1stソロ「蜩」に収録されてる「恋唄」をさらに深めた印象の楽曲。
正直、小学生の頃はあまり好きじゃなかったけど、大人になってからは
悲しい歌詞と粋な演出に惹かれる。
ファルセットの高音は森進一さんのようなビブラートも入りちんぺいさんの歌唱の幅の広さに
感動もできる。森進一さんがカバーすれば絶対に良いと思う曲。


B面1曲目「サンセット(蒼い夕日)」はアリスのコンサートでも何度も歌ってくれた曲です。
アリス3人での演奏も素晴らしかった。
この曲のためにきんちゃんはボサノバギターを猛特訓したとか…。

アゴゴベルのみの演奏から始まるボサノバナンバー。
カッコ良さの極致のような楽曲。アレンジも最高だし、ドラムの音もガットギターの音も
フルートの音も、凄く拘って録音したのがわかる。
ちんぺいさんのボーカルに軽くかかってるリバーブとか完璧なんじゃないかと・・・。
こんなカッコ良い曲を25歳で作ってたちんぺいさんの凄さを聴く度に感じる。

2曲目「讃歌」は、1975年12月23日神田共立講堂 と12月30日大阪フェスティバルホールで
セットリスト入りしました。アリスでの演奏じゃなくソロコーナーの1曲として歌われました。
ライブでの歌唱は、あのレコードでの熱唱を遥かに上回る歌唱で本物のボーカリストとしての
力を見せつけた瞬間でした。
自分は勝手に思ってるんだけど、この曲は「海を渡る蝶」収録の名曲「愛」の元になってると
思ってる。「讃歌」がなければ「愛」も生まれてなかった・・・

3曲目「都忘れ」
この曲は女優の水沢有美さんとのデュエット。
二人でコンサートで歌ったのは1975年12月23日神田共立講堂のみだと思う。

4曲目「海猫」
この曲もコンサートでは聴いた事がない。
シングルでもなく、ライブで歌う事もないのになぜかよく知られてる曲。
他のアルバムタイトル曲の「蜩」「引き潮」「黒い鷲」「喝采」といった曲よりも
確実に知られている。
自分が想像するに、アリス活動停止間際に発売されたちんぺいさんのベスト盤のタイトルが
「海猫・群青」で、これが左右したのじゃないかと思ってる。
このアルバムは東芝時代とポリスターの「群青」までの楽曲からチョイスしたベスト盤。
じわじわ売れ続けたベスト盤でした。
その1年前にも「MY SONGS 1974-1979 谷村新司ベスト・アルバム」というベスト盤が
発売されそこにも「海猫」が収録されていました。
この曲、いつか生で歌ってくれる事を願ってる。

5曲目「砂の道」の事はよく書いてると思う。
アリスのコンサートでも1976年春〜1978年秋まではほぼセットリスト入りしてた。
この曲はアリスの3人での演奏が特に好きです。
あのライブでの迫力は3人だけで演奏してるとは思えないほど。
「栄光への脱出 武道館ライブ」にも収録されてるので有名になりました。

「ひまわり」「ぬくもり」「サンセット(蒼い夕日)」「讃歌」「海猫」の5曲が
セットリスト入りしたら泣く^^
「海猫」からは「砂の道」しかライブで歌ってくれる可能性はほぼないと思うけど、
いつもわずかな期待をいつもしています。

まだまだ、このアルバムに関しては書く事があるので「引き潮」の時のように
いつかPART2で書くかも知れません^^;

CDは3種類出ましたが、どれも今では手に入らなくなってしまっています。




カセットテープはこの頃では珍しく正式な曲順通りです。
Q盤シリーズの「海猫」は未開封で保存してます^^;


「ぬくもり」が掲載された「詩とメルヘン」





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最終更新日  2020年08月07日 15時01分12秒
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