おじなみの日記

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2020年11月29日
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『Op.110 ベートーヴェン「不滅の恋人」への手紙』を観劇してきました。
脚本も演出も構成も素晴らしく2時間しっかりと舞台に釘付けになっていました。

キャストも当然素晴らしくレベルの高い舞台に感動でした。
ベートーヴェン生誕250年の記念に制作された舞台ですが、これまでにないような様式と演出で
新しい形の演劇を観させてもらえたような感覚になりました。





舞台上には、センターにアンティーク調のピアノが一台。その下手にソファー。
舞台を囲むように椅子が並べてある。

ベートヴェーンの話ですが、ベートーヴェンは登場しません。
ピアノだったり声だったりでベートーヴェンを感じられますが、ベートーヴェン役の役者さんはいません。
開演時間になり暗転になるとピアニストの新垣隆さんが上手から登場しておもむろにセンターのピアノを
奏で出します。
その周りを囲むように集まる人々。ヨーロッパ貴族のサロンのような空間。

主演の一路真輝さんはベートーヴェンが生涯愛した女性アントニー・ブレンターノ役。
役に入り込んでいく芝居の深さは当然の事、歌唱も思ってたより聴けたので大満足でした。
二人にいくつもの障害が待ち受け苦悩の中で別々に生きて、最後には歓喜を感じられるような構成に
胸が熱くなった。

ベートヴェンの弟子のリース役は田代万里生さん。生で田代さんが歌うクラシックの楽曲が聴けるのが
楽しみの一つでした。ミュージカルの曲なんかじゃないクラシックを歌う田代さんは本当に最高でした。

新垣隆さんのピアノなしではこの作品を成り立たない。
役者さんが出してる空気をそのままピアノで表現しているようで鳥肌が立ちました。
きっと日によって役者さんの出すエネルギーも違うだろうし、熟れてきたらまた違うだろうし、
新垣さんはその都度、対応してピアノを奏でるのだろうなと思いながら音色に引き込まれていました。

全てのキャストの力は素晴らしく観客を物凄く集中させてくれる空間を作ってくれました。
この作品を観る事ができて本当に幸せだと思えます。
当たり前がなくなってしまった2020年の最後にこんなに丁寧に言葉を紡ぎあげてる作品を
観劇できて良かった。



終演後は劇場から駅までの間にある居酒屋で友人と閉店まで呑んでた。
今日は八海山の冷酒とあとは熱燗。

パンフレットは文字数的にかなりボリュームありそうなので、ゆっくり今から読もうと思う。
まだまったく見ていないので読むのが楽しみ。






最終更新日  2020年11月29日 01時25分08秒
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