おじなみの日記

堀内孝雄さんの5枚目のソロシングル。
1981年4月5日発売。




（1980年ツアーパンフ掲載の「青春まよい人」の広告）





A面「青春まよい人」
作詞　松本隆さん　　作曲　堀内孝雄さん　　編曲　瀬尾一三さん

この曲は森下仁丹の新製品「スペッキー」のCMソングにもなり、かなりレコード会社も事務所も力を
入れてキャンペーンした曲でした。
当時、CMの放送回数はかなり多く毎日何度かは「♪目をさま〜せ〜　俺の中の旅人よ」って
べーやんがスペッキーをパキッ！って折りながら食べる映像を観た。
自分も当時はよく買って学校に持って行って食べてた。

歌番組にもいつもより多めに出演して歌ってた印象があります。
それでも「南回帰線」のようなヒットにはならなかった。
条件はほぼ同じでCMソングだったしテレビでの露出も多かった。

当時、アリスファン仲間と何で「青春まよい人」が売れないのかって話してたのを思い出す。
みんな意見は同じでやはりアレンジのインパクトの弱さって事だった。
これまでべーやんのソロ曲には同じようなアレンジの曲は多かったし（アリスでも）、ファンとしても
新鮮さがないアレンジに感じられた。
メロディと歌詞はインパクトあるのにもったいない。
こんなサウンドにしてほしいってレコード会社や仁丹の会社のリクエストだったかも知れないけど。

あれだけレコード会社も事務所も一丸になって押してた曲なのに、これまでほとんどセットリストには
入らなかった。
1981年春のコンサート13本でコンサートツアーと1983年「STEP BY STEP」コンサートツアーのみ。
1981年ツアーの時はシングルのアレンジそのままの演奏で歌った。
1983年「STEP BY STEP」の時は「青春まよい人」〜「今は春だから」のメドレーで歌った。
アレンジはテンポをやや落として重めな演奏。シングルとはかなり印象が変わった。

それ以降は「青春まよい人」を歌った事はなかったと思う。
「南回帰線」は今でも歌っている。


（「STEP BY STEP」コンサートのテレビスポット）






（1980年ツアーパンフ掲載の「スペッキー」の広告）




B面「水晶の頃」
作詞　松本隆さん　　作曲　堀内孝雄さん　　編曲　瀬尾一三さん

この曲は隠れた名曲。
「水晶の頃」のイントロのメロディをそのまま2017年発売「聖橋の夕陽」に使っています。
クラリネットかな。
この曲はメロディも歌詞もアレンジも素晴らしく、この曲のファンは多いと思う。
何で「聖橋の夕陽」のイントロ、間奏、アウトロにそのままのメロディを使ったのだろう？
あのクラリネットのメロディが「聖橋の夕陽」にバッチリとはまっています。

「水晶の頃」はコンサートでたまに歌ってくれる印象です。





（見本盤シングル）