ザ・ムッシュ『フォーク・リサイタル』LP /1971年 ライブ盤
1971年10月11日 大阪厚生年金会館でライブ録音されたライブアルバムです。名曲「明日こそ別れを告げよ」のシングル発売後のリサイタル。当日、舞台に上がった飛び入りゲストも多彩で、谷村新司さん、シモンズ、中田カウス・ボタン、ばんばひろふみさん、そしてキャッシー。キャッシーの部分だけライブ盤に収録されてます。他のアーティストはレコード会社の関係で無理でした。キャッシーは、山本雄二さんとその頃、ラジオ番組のDJをしてました。関西ではキャッシーは超有名なお笑いタレントで、大人気番組『プリン&キャッシーのテレビ! テレビ!』で、関西では知らない人がいないほどに人気が出ました。ちんぺいさんも応援に駆けつけた。ギター持ってるから、きっと何か歌ったに違いない…何を歌ったんだろ。ロッキャンの曲か、アリスのために作り始めてた楽曲なのか・・・?それかザ・ムッシュの曲を一緒に歌ったのか・・・バンバンはジャッケルズ時代ザ・ムッシュのライブ盤「さよならコンサート」はCD化されたので、このアルバムも近々、CD化されるかと思ってたら、結局、CD化はなさそうな感じです。レコード会社も違ってるから仕方ない。A面1曲目「明日こそ別れを告げよ」静かにこの曲の1コーラスだけを歌って、リサイタルが始まります。MCでは、ゆうちゃんの軽快な話から。2曲目「いつか二人で」この曲はドカチンのリードボーカルのほのぼの系の優しい楽曲です。この後のMCでは、メンバー紹介がありファンの叫び声も盛り上がってます^^;3曲目「汚れた水」公害問題をテーマにした歌。ちょうどこの年「ゴジラ対ヘドラ」も公開された。ゴジラ作品の中で最も真剣で重苦しい映像が続く作品。1971年のあの雰囲気が「ゴジラ対ヘドラ」の中には確実に描かれてる。ゴジラ作品の中でも、ダントツに一番好きな作品です。4曲目「あと5cm高ければ」この曲を歌う前はアキラちゃんとドカチンが、ゆうちゃんをいじっています。ゆうちゃんがカポの位置を間違ってて、イントロを止めて、そこからより盛り上がっていきます。5曲目「ドカチンのコーナー」一人づつ、何か企画を考えてのコーナー。ドカチンは日記を読むというネタ。子供の頃に書いた風の日記で客席を笑わせる。6曲目「アキラちゃんのコーナー もし僕が結婚したら」徳永章作詞作曲でこのコーナーのために作った曲「もし僕が結婚したら」シングル「ともだちがかわるとき」のB面に入ってた曲。7曲目「雄ちゃんのコーナー」詩の朗読「約束」。バックでドカチンがギター演奏とスキャット。この朗読で第一部は終了。そのまま第二部に突入^^;8曲目「歌尽踊子情話」この曲はシングル盤「明日こそ別れを告げよ」のB面です。A面とは対照的なコミカルな曲。この1曲だけが第二部^^;会場アナウンスが「以上をもちまして第二部は終了いたしました・・・」で会場爆笑。B面1曲目「一人になった海」ゆうちゃん作詞、ドカチン作曲のこの曲はすごい好きだった。シングル向きな楽曲だと思う。2曲目「ネズミ・チューチューの世界」ゆうちゃん作詞、アキラちゃん作曲の新曲。嫌われ者のネズミがかわいそうだと作った歌詞だそうです。ちょうどこの年ネズミのパニック映画「ウイラード」が公開されたのも影響してるのかも・3曲目「mc〜キャッシーと「愛の泉」」キャッシーが登場しての,ちょっとドギツイMC^^;トワ・エ・モアの「愛の泉」をキャッシーとゆうちゃんで急遽、歌うことに。歌うまでの客席とのやりとりも強烈で、キャッシーのあの頃のパワーがよく感じられる。4曲目「二人の朝が」アキラちゃんのお兄さんが結婚して、歌をプレゼントするために作った曲。歌詞はゆうちゃんとアキラちゃんで書いて、曲はアキラちゃんが書いた。5曲目「今だからお話しよう」この曲はコミカルなナンバー。3人の子供の頃を歌ったらしい曲。CD化されてるライブ盤「さよならコンサート」にも収録されてます。6曲目「雨にきえた奴」この曲も大好きな曲。北山修さんが作詞して、アキラちゃんが作曲。「雨にきえた奴」って見ると、北山さんファンはきっと「風にきえたあいつ」が同時に頭に浮かぶと思う。タイトルの雰囲気だけ似てるだけで、歌詞も曲の雰囲気もまったく違いますが…7曲目「おぼえていたいもの」ライブではよく歌われてた楽曲だけど、さよならコンサートには収録されていない。8曲目「明日こそ別れを告げよ」最後は新曲でのこの曲をフルで。客席から「ゆうちゃん 泣いたらダメよ」って声が掛かるのが、ちょっと笑いそうになる…。良い曲を歌う前なのに^^;「さよならコンサート」でも最後の最後に歌われた曲。