ブルース・スプリングスティーン『The Legendary 1979 No Nukes Concerts』/2021年 ライブ盤
Bruce Springsteen & The E Street Bandのライブ盤。(CD2枚とBlu-ray1枚の3枚組)1979年9月21日22日にマジソン・スクエア・ガーデンで開催されたライブ。映像作品として収録されました。この頃のブルーススプリングスティーンのライブ映像は超貴重でオフィシャルで収録されたものはほとんどありませんでした。映像だけでなくライブ音源自体も凄く貴重でした。日本ではまだ海外ほどの人気があったわけではないのでテレビで取り上げられる事もなくライブ音源に関してはブートレックで楽しむしかなかった。10代の頃、大阪梅田で有名だったロック喫茶「キューピット」に通うようになってからこれまでライブ映像を観る事ができなかった海外のバンドやアーティストの映像も観られるようになった。ブルース・スプリングスティーンのライブ映像も「キューピット」で初めて観る事ができた。その時、観た映像がこの1979年9月21.22日の映像。コーヒー1杯で1曲リクエストできた。その時々でリクエストするアーティストは違ったけど、自分は ブラック・サバス、QUEEN、そしてブルース・スプリングスティーンをリクエストする事が多かった。ブラックサバスは1978年アメリカのライブ、後にVHSでも発売されたライブから、QUEENは1981年モントリオールのライブから、ブルース・スプリングスティーンはこのライブから「The River」と「Rosalita」の2曲から選ぶ事ができた。そりゃ「The River」の2倍の長さの「Rosalita」を選ぶ^^2杯目のコーヒーでまた1曲リクエストできるので「The River」も毎回観てたように思う。たしかコーヒー1杯450円だったかな。3杯目でまた違うバンドの曲をリクエスト。普通の喫茶店ではコーヒー1杯が250円とか300円とかそんな感じだったと思う。映像観られるし、キューピットのコーヒー美味しかったように記憶してるので満足してた。3杯のコーヒーでいつも3時間以上居座ってたと思う。レインボーやマイケルシェンカーの映像はリクエストする人が多いのでいつでも観られた。SAXONやメイデンもリクエストする人が多かったので自分がリクエストしなくても観られた。メタル系目当てで来てる人が多い印象だった。難波にもロック喫茶があって、そこではまた「キューピット」にはないバンドの映像があってそこではジェスロ・タルのライブ映像ばかりリクエストしてたと思う。キューピットの中は太陽の塔の内部のような印象。螺旋状に階段があってジャングルのようでもあり、まわりに14型か16型の小さいモニターがあって、中心にメインの32型ほどの大きさのモニターがあった。スピーカーは覚えてないけど、そんなに音質や音量を不満に思った事はなかったように思う。初代キューピットのすぐそばにシアター形式的にした2代目キューピットがオープン。1984年か85年頃だったような気がする。画面はかなり大きくなったけど、自分は元のジャングルのような不気味な空間の方が好きだった。縦と横の比率が何やら少しおかしい感じの「Rosalita」と「The River」に興奮してた。「Born in the U.S.A」が発売される3年以上前の事だったと思う。一番良く聴いたアルバムが「Darkness on the Edge of Town」と「The River 」この2枚の(3枚)アルバムを聴きまくってた10代の頃が懐かしい。あの頃、日本に山のように存在したブルース・スプリングスティーンのクローンのようなロック歌手もほとんど消えてしまった。ポーズや格好、曲調、バンド構成まで似せてたように思う。自分は10代の頃、特に拒絶反応が凄かったのでまともに聴く事はなかった。Disc11曲目「Prove It All Night 」2曲目「Badlands」3曲目「The Promised Land」4曲目「The River」5曲目「Sherry Darling」6曲目「Thunder Road」7曲目「Jungleland」Disc 21曲目「Rosalita (Come Out Tonight)」2曲目「Born To Run」3曲目「Stay」4曲目「Detroit Medley」5曲目「Quarter To Three」6曲目「Rave On」チケットのレプリカみたいなものが付いてた。Bruce Springsteen – Guitar, Harmonica, VocalsRoy Bittan – PianoClarence Clemons – Saxophones, Percussion, Backing vocalDanny Federici – Organ, GlockenspielGarry Tallent – BassStevie Van Zandt – Guitar, Backing vocalMax Weinberg – Drums梅田のロック喫茶「キューピット」で「The River」と「Rosalita」の2曲に興奮してた頃もこのライブ映像の全編が存在してる事は知っていた。でも、まだ家庭用ビデオのセル用ソフトなどまったく充実してなかった頃なので観る事は諦めてた。ライブ音源は少しあとにブートLPで手に入れた。この映像があるんだ〜と映像を想像しながらサウンドボード物の比較的高音質のブートLPを楽しんでた。今、キューピットよりも遥かに大きい画面で、リマスターされた高画質映像と音質で1979年9月のブルースのライブを楽しめるようになるとは当時、想像もできなかったと思う。Disc1の7曲は自分にとって神曲の連続。「Prove It All Night 」と「The Promised Land」は特に自動的に涙腺が緩む。「Sherry Darling」は音だけなら楽しみながら聴いてるけど、映像で観てしまうと楽しすぎて泣けてしまう^^;「Jungleland」に関しては凄すぎて何も言う事はない。もしキューピットの2曲のうち1曲がこの「Jungleland」だったなら、あの頃の倍は通ってたリクエストしてたかも知れない。「Thunder Road」は初来日で生の一体感を体感してしまったので、またいつかあの部分を客席一体になって叫びたい!『Show a little faith !! there’s magic in the night! You ain’t a beauty, but, hey, you’re alrigh !!!』さあ!今から「カセットテープ・ダイアリーズ」を観る!死ぬまでにもう一度、ブルースのライブを生で体感したいDisc 2ももちろん最高です。「Stay」ではジャクソン・ブラウン、トム・ペティらも飛び入り参加。「Quarter To Three」は1978年Winterlandのブートで聴きまくってた曲。90分という短いライブなのでWinterlandなどのサウンドボード物ブートのボリューム感と比べるとあっという間に終わってしまうライブなのですが、物足りなさはありますが、ここまで高音、高画質になってると本当にうれしいの一言。1980年の「The River」Tourがこんな完璧な形で映像と音が残ってたら凄い。1980年12月8日のフィラデルフィアのライブとか本当に最高です!「Out In The Street」「Jackson Cage」「Crush On You」「Cadillac Ranch」「Sherry Darling」「Point Blank」「The Ties That Bind」「Two Hearts」「Ramrod」とアルバム「The River」から自分が聴きたい曲が網羅されてる。11月1日のロサンゼルスのライブも好きなライブで聴くたびに毎回強烈に感動する。「カセットテープ・ダイアリーズ」を早く観たくなったので後半Disc2、かなり適当になってしまった。