中島みゆき『中島みゆき』/1988年 15thアルバム
1988年3月16日発売の中島みゆきさんの15枚目のアルバム。アナログ盤でかなり久しぶりに聴いた。アルバムタイトルが「中島みゆき」です。自分の名前そのものをタイトルにするって日本ではかなり珍しいと思う。海外ではたまにあります。みゆきさんには「miss.M」と言うタイトルのものもあります。アナログ盤からCDに移行していく流れが激しくなった真っ只中で発売されたアルバム。前作の「36.5℃」の頃から今までLPを買っていた人がCDに換えていった人も多いと思う。この頃は両方買うって人も多かった。16枚目のアルバム「グッバイガール」まででLPでの発売は終了。(「回帰熱」は一部で非売品としてLPは出ています)1998年、25枚目のアルバム「わたしの子供のなりなさい」は限定発売でLPが発売されました。最近のアナログ盤ブームで再び2015年「組曲 (Suite)」、2018年「相聞」、2020年「CONTRALTO」、2024年「世界が違って見える日」と最近は全てアナログ盤での発売が復活しています。A面1曲目「湾岸24時」2曲目「御機嫌如何」3曲目「土用波」4曲目「泥は降りしきる」5曲目「ミュージシャン」B面1曲目「黄色い犬」2曲目「仮面」3曲目「クレンジング クリーム」4曲目「ローリング」1987年 「Suppin Vol,1」のツアー時に、「しばらくコンサート活動は休止して創作活動に専念します」と 宣言しました。そのコンサートで各会場で観客に発売の仕方を問うMCがありました。「ブルース・スプリングスティーンのようにずーっと録り溜めておいて何枚かまとめて発売する 双子、三つ子型か出来たものから出していく年子型かかどっちが良いか」観客に拍手で応えてもらっていました。この時の「ブルース・スプリングスティーンのように」って言うのはライブ盤BOX「Live 1975–85」の事で、頑なにライブアルバムは発売しないと思われてた矢先にそれまで録り溜めてたものを時代ごとに一気にBOXで発売したもの。「ブルース・スプリングスティーン」ってワードが出たので5枚ほど作る気なのか?と期待しましたが、実際はこの「中島みゆき」と「グッバイ・ガール」の2枚だけでした。1987年10月にツアーが終わり出産活動に入り、1989年春には全国ツアーをスタートさせたので自分が思っていたよりもかなり短い期間だった。すぐにツアー始めてくれた事はうれしかった。「Suppin Vol,1」の「毒をんな」を歌う前の最後のMCは各会場、感動的なMCでした。「しばらく会えなくなるけど、ずっとあんたの事思っているからね」とか「当分の間、会わなくなります。でも私はそんなしょぼい気持ちで出てこなくなるってわけじゃないから、絶対、いいお土産持って戻って来るから。だからあんたも精一杯やってて」・・・そして「毒をんな」のめちゃくちゃカッコいいイントロが始まる。これまでの中島みゆきさんのツアー本編最後のMCで一番感動したかも知れない。本当に「Suppin Vol,1」は最高にカッコいいコンサートツアーだった。1978年ツアーから全てのツアー行ってるけど今となっては「Suppin Vol,1」が一番好きかも知れない。オープニングの演出や演奏も「Suppin Vol,1」が一番好きです。「噂」から始まるのも最高だった。(裏ジャケはかなりシンプル)「湾岸24時」はライブでは一度も歌ってくれていない曲。この曲初めて聴いた時、イントロからめちゃくちゃカッコ良くてライブで聴けるのが楽しみだった曲。レコーディングのままの打ち込みとアレンジで生で聴きたかった。もう聴ける事はないだろうと諦めているけど。「御機嫌如何」は「Suppin Vol,1」のラスト4本の国技館でのアンコールでのみ披露されました。 「毒をんな」が終わりアンコールの拍手が続く中、この曲のイントロが流れ出した時は鳥肌だった。スタジオ盤のままのアレンジで聴けたのも最高だった!「土用波」も初めてレコードで聴いた時の感動は大きかった。1989年「野うさぎのように」ツアーでライブでは初披露されたけど、イントロとか変わってしまっててガッカリしたのを覚えてる。一度はレコードのままのアレンジで演奏してから変えればいいのに。北島健二さんと斉藤英夫さんのギターはやはり最高です。「泥は降りしきる」はライブでは歌われた事がない曲。ROCK色の強い尖ってる曲が多い中、昔からのみゆきさんファンにも配慮した感じもする曲。アレンジは久石譲さんです。 久石譲さんは超カッコいい「最悪」のアレンジもしています。そして名曲「白鳥の歌が聴こえる」のアレンジも担当しています。1989年11月に「夜会 Vol.1」を観たあとで「泥は降りしきる」はいつか「夜会」で歌われるんだろうなと勝手に想像してた曲。「ミュージシャン」も歳を重ねるごとに胸に沁みる曲です。1990年ツアー「 Night Wings」で2曲目に演奏されました。オリジナルよりもよりストレートなロックなアレンジ、演奏になってました。この曲に関しては改悪だとは思わなかった。「黄色い犬」はこのアルバムを初めて聴いた時に一番好きだった曲。とにかく全てがカッコいい!「夜会-邯鄲」の時にほぼアレンジ変えずに演奏された時は鳥肌ものでした。「仮面」はシングル発売当初、あまり好きではなかった曲です。何でこの曲をシングルにしたんだろ?って思ってた。年月が過ぎてじわじわと好きになっていった曲。アレンジも演奏も歌詞も沁みるようになった。「クレンジング クリーム」も久石譲さんのアレンジです。ダルシマとケーナと民族音楽系のパーカッションの演奏とアレンジとみゆきさんの歌で独創的な世界になってる。この曲は「夜会 Vol2」で歌われました。「ローリング」もスタジオ盤アレンジのままライブで演奏された事がない曲。1993年ツアー「 EAST ASIA」のラスト間近に歌われました。オリジナルのままのアレンジで聴きたかった。アウトロの最後にだけオリジナルで使われたフレーズが出てきただけでした。今日は久しぶりにアナログ盤で「中島みゆき」を聴いた。このLPに針を落とすとあの頃の自分の思ってた事や考えてた事が思い出されて懐かしかった。CDで聴く時には感じないものを多く感じられ思い出せた。