ポール・バターフィールド・ブルース・バンド『The Paul Butterfield Blues Band』/1965年 1stアルバム
アメリカのブルースバンド「ポール・バターフィールド・ブルース・バンド」のデビューアルバム。1965年10月発売。このバンドの事はこれまでに何度も書いてるけど、デビューアルバムの事はまだ書いていなかった。バンド構成Paul Butterfield – Lead vocals (all but 4, 5, 7曲目), HarmonicaMike Bloomfield – Lead guitarElvin Bishop – Rhythm guitarJerome Arnold – Bass guitarSam Lay – Drums, Lead vocals (5曲目)Mark Naftalin – Organ (3,4,7,8,9,10曲目)(このLPは22〜3歳の頃に梅田のLPコーナーで2ndアルバムの「East-West」と同時に買ったように思う。 当時、本当によく聴いた。それにしては盤質はかなりよく良い音で聴けた)A面1曲目「Born In Chicago」2曲目「Shake Your Money-Maker」3曲目「Blues With A Feeling」4曲目「Thank You Mr. Poobah」5曲目「I Got My Mojo Working」6曲目「Mellow Down Easy」B面1曲目「Screamin'」2曲目「Our Love Is Drifting」3曲目「Mystery Train」4曲目「Last Night」5曲目「Look Over Yonders Wall」ブルースロックのバンドなら白人にも多かったのですが、当時、白人でのブルースバンドは珍しかったようです。デビューアルバムにして、ブルースのスタンダードナンバーを作り、その後、多くのミュージシャンがカヴァーした曲もあります。A面1曲目の「Born In Chicago」です。この曲はアメリカに銃社会の危険さに1965年の段階で警鐘を鳴らした曲。3曲目「Blues With A Feeling」も大好きな曲。この曲はブルースのスタンダード曲のカヴァー。オリジナルは1947年に発売されました。5曲目「I Got My Mojo Working」はアップテンポなブルース。ボーカルはPaul Butterfieldが担当していますが、Bobby "Blue" Blandのような歪んだ声での熱唱がカッコいい!6曲目「Mellow Down Easy」も好きな曲。軽快なナンバーです。B面1曲目「Screamin'」はインストです。2曲目「Our Love Is Drifting」はこのアルバムで一番好きな曲。ミディアムスローなガチブルースナンバー。3曲目「Mystery Train」はかなり有名な曲。1953年にジュニア・パーカーが書いて大ヒット、その後、エルヴィス・プレスリーがカヴァー。その後も多くのブルースシンガーやロックバンドがカヴァーしています。4曲目「Last Night」はがっつり歌を楽しめるスローブルース。5曲目「Look Over Yonders Wall」のオリジナルは1945年。カヴァーしたヴァージョンはMike Bloomfieldのギターがカッコ良すぎます。この曲も多くのアーティストがカヴァーしています。このアルバムから始まったPaul Butterfieldの歴史ですが、1987年に44歳で亡くなっています。それまでに名盤を何枚も残しています。ブルースもブルースロックも大好きなのでPaul Butterfieldが参加したアルバムはどれもクオリティの高いアルバムのように感じます。ブルースロックならTen Years Afterが最高です。最近またブルースもよく聴くようになってきて、アナログ盤でしか持っていないアルバムのボーナストラックたっぷりのリマスターCDも欲しくなってきた。