「３５歳で独身で」シリーズ

秋月りすさんの『ＯＬ進化論』という４コマコミックをかれこれ１０年ほど読んで いるのだが、世相というか感情の斬り方が非常に面白いのである。 とりわけ、「３５歳で独身で」シリーズがあるのだが、女性も男性も３５歳という 平（ヒラ）から管理職という中途の人々が寛恕の皮肉たっぷりに描かれているのだ。 最新号には、こんな件がある。 ３５歳独身女性が、地震があると、帰宅してから非常食のチェックをして 古くなっているのに確認する。 そして、同僚か、友人の結婚式を見ると、何をチェックするのか・・・ （ネタバレするので書けないのが残念） ともあれ、秋月タッチの絵は韻の持たせ方が非常に面白く人物の書き方に背景や 環境を瞬時にわからせるウマさがあるのだ。 特に好きなのが、「課長一家」である。 思春期の子供２人を持つ家庭の話なのだが、ノンビリ、ノホホンの課長に対して 手を抜くのが好きだが、しっかりものの妻、料理好きで家族離れの始まった長男 愛嬌があり、母親の段取り良さをＤＮＡに組み込まれた長女の日常が本当に おじさん家とダブってしまうほどで親しみ十分なのである。 家内にこの奥さんはよく似てるようだと冗談半分で言ったら、なんと、その日の 晩御飯はおじさんだけ思いっきり手を抜かれたものがダイニングテーブルにポツンと 置かれていた経験があるほど・・・（笑うところかな？ココ） とにかく、頑張れ！３５歳で独身の諸君！！ 家庭は楽しいぞ？ 今日のＢＧＭ　　葉加瀬太郎「Ｅｔｕｐｉｒｉｋａ」