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カテゴリ:人間観察記
行き着けの中華屋の店員たちはフレンドリーで自分に親切にしてくれる。そのなかでもレックスという名の青年が特にフレンドリーに自分に話しかけてくる。彼にはどうやら目当ての日本人の女の子がいるらしい。その子を喜ばせるために覚えた日本語を試したかったり、日本についてもっと知りたかったり、そんな理由があって彼は自分にフレンドリーだった。欧米の連中に同じコトをやられたら即座にむかついて相手にしないところだが、アジア人なら話は別である。特にマレーシア人の彼が日本人の女の子を、それもヨーロッパに留学に来ている日本人の女の子をゲットすることは相当高いハードルがある。彼はeasy game を求めて日本の女を狙うイギリス人やインド人とは根本的に異なる。自分は基本的に挑戦する人間が好きなので、彼の助けになればと、中国の新年でその子からもらったらしい、なぜか日本語で書かれた年賀状を英語で説明してあげたり、日本語のスラングを教えてあげたりしていた。彼はマレーシア系の華僑でその日本人の女の子とはお店で知り合ったらしい。夜おそくお店に顔を出すと、その日本人の女の子とマレーシア人の彼が店内で仲良く食事している姿を見かけることもあって、2人の関係は順調に進展しているようで微笑ましかった。店に行くたびに彼の調子は盛り上がる。彼が知りたがる日本語も、「愛している」とか、「きみしか見えない」とか、そんなものばかり。。 そして今日。お店に顔を出したら、なぜかいつもフレンドリーな彼がカウンターで苦虫をつぶしたような顔をしている。そしてなぜか時々自分のほうをにらんでいる。おかしい。他の店員たちは彼に気を使っているようで、まあ、許してやってくれよ、みたいな笑顔を自分に向ける。 そうなのだ。彼はフラレタ。。 彼は自分とまったく口をきこうとしなかった。というか自分を憎んでいる様子。 うーむ。これをきっかけに日本人全体に対して不信感をもってしまったんだろうか。。その日本人の女の子は多少気のある素振りを見せていたんだと思う。だからこそ彼は盛り上がっていたんだと思う。でも、素振りはあくまで素振りなのである。平均的な日本人の女の子なら自分を好きになってくれそうな相手には気のあるそぶりぐらいはする。大陸から来ている中国人の女の子にしても使えそうな男に色目は使う。マレーシアでもそういうことはあると思うんだがなあ。。。まあ、でも、日本人の女の子は、特にヨーロッパに来ている子たちは少し度がすぎるところがあるとは思うが。。 結局、気にするな、と声をかけてやることもできずに店を後にした。正直、今後店に行くのは少し気がひける。。せっかくタダでお茶を出してもらえるぐらいに仲良くなったのに、これから行けなくなると思うと残念なり。。 おれも悲しいよ。レックス。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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