可愛いに間に合わない(ファッションと猫と通販な日々)

U
「蓮沼執太&U-zhaanで
『Green Gold Grey feat. Arto Lindsay』でした」
小
「いいですね、すごい」
U
「ありがとうございます」
小
「すげーいいです」
U
「アート・リンゼイに曲を送って、
歌詞をアートに付けて歌ってほしいってオファーをして、
返ってきた音源の一言目の言葉が
『I hate this song』だったんですよ」
小
「(笑)」
U
「♪I hate this song って歌ってて(笑)」
小
「そういうこと言うよね、すぐね(笑)」
U
「(笑)。『ありがとう』ってメールして、
『皮肉をどうもありがとう』って返事をしたら、
向こうが『そういうことじゃないんだ』つって(笑)」
小
「多分、アートさん好きなんじゃない？ こういう曲」
U
「うん。『とっても気に入ってるし』っつって」
小
「そういう皮肉っぽい冗談言うよね。あの人ね」
U
「めちゃめちゃ笑いましたからね。
一言目が『I hate this song』、
『この歌大っ嫌いだ』ってとこから始まるんですよ？(笑)」
小
「あの人でもずーっと冗談言ってるよね」
U
「面白いなと。アートさんとよく一緒に演奏とか、
よくでもないか、何度かしてましたよね」
小
「うん。何度かしてたね。
2年ぐらい前来た時、なんか3～4回やったね」
U
「面白いですよね」
小
「すごい面白いよね」
U
「ギターのチューニングとかも別に何もしないんですよね」
小
「めちゃくちゃなんだけどね。でもねー、なんか自分なりに
ちょっとチューニングしたりしてるんだよね(笑)、なんか」
U
「そうなんだ(笑)」
小
「12弦をダルダルにしてね、
でもなんかたまにちょっとチューニングしてたりするから」
U
「へえ～。なんか面白くて」
小
「うん。ほんと面白い。あの人は」
U
「なんか伊勢丹でデュエットをやったことがあるんですけど、
アートさんと。何故かブラジル・フェアみたいのをやってて。
二人で何かやってくれ、って言われて、
『ボサノヴァを俺は歌うから』って言われて、
もう歌ってるんですけど、
何にどう合わせたらいいのかわかんなくって(笑)」
小
「そうだよね」
U
「でも素晴らしいなと」
小
「よくインプロとかね、すぐやるもんね。あの人ね。面白いよね」
U
「面白いです」

U
「えー、ここからは小山田さんがプロデュースしたり、
一緒に演奏している女性アーティストについて
聞いていく時間だそうですよ？」
小
「ああ、はい」
U
「まずはさっきも話に出ていた青葉市子ちゃんなんですけれども、
市子ちゃんとはどこで最初会ったんですか？」
小
「最初に会ったのはね、
あのー、細野さんがCAYでイベントやってたでしょ？」
U
「あー、デイジーワールドの…」
小
「デイジーワールドの集いって、
月イチぐらいでやってた時があって、
何年前だろうね？ 5～6年前？ もっと前か」
U
「青山のCAYで毎月月末にやっているようなイベントでしたよね」
小
「それをね、観に行ったら市子ちゃんが出てて、
そん時に知り合ったのかな」
U
「まぁ、最初に観るとびっくりしますよね」
小
「うん。びっくりした。まだね、19とか、十代だったよね」
U
「歌もギターも有り得ないぐらいうまいですもんね」
小
「ね。いやー、ほんとにびっくりしたよね。
ちょうどね、その前日に、山本精一さんに会った日で、
その時に山本精一さんが
『青葉市子っていう凄い奴がいる』っていう話を
僕にしてたのね。『ああー、そうなんですか』って言ってて、
次の日にたまたま細野さんのライブ行ったら出てたの」
U
「ふう～ん。じゃあ、山本さんよく憶えてたんですね」
小
「そうそうそう」
U
「僕、山本さんから
『U-zhaanくん、最近"U-zhaan"っていう凄いタブラおるで！』って
言われたことありますよ」
小
「(笑)。なんだそれ(笑)」
U
「同一人物だってことをわかってなかった(笑)」
小
「わかってなかったんだ(笑)。いろいろ教えてくれるね(笑)」
U
「『ありがとうございます』って言ったんですけど(笑)」

U
「その時に会って。
で、初めて一緒に演奏したのはどんな時なんですか？」
小
「初めて一緒に演奏したのいつだっけな？
全然憶えてないや。何だったんだろう」
U
「僕の記憶では、小山田さんと市子ちゃんと
ギタリストの内橋さんと三人でセッションしてた…」
小
「あ、それだ、それ、それだ。セッションでやったの。
内橋さんと市子ちゃんがサンレコの企画かなんかで、
ちょっとお客さん入れてスタジオライブみたいなのがあって、
それになんかゲストで呼ばれて、
何曲か演奏したのが多分初めてだったかな。
で、その後なんか二人でやるようになったりとかして、
ちょっとしたイベントとかの時に、
ちょいちょいやるようになったね」
U
「市子ちゃんと小山田さんが二人で演奏しているのと、
僕と市子ちゃんの二人で演奏してるっていう二形態あったのが、
一緒になって三人で演奏してるんですよね、今」
小
「そっか。市子ちゃんはね、
いろんな人とね、一緒に演奏したりしてるもんね」
U
「なんかいろんな組み合わせがあるみたいですね、
市子ちゃんと石橋英子さんと山本達久のトリオとか」
小
「内橋さんとかもね」
U
「内橋さんだったり。あと、マヒトくん。
NUUAMMっていうユニットだったり」
小
「それで、豪華バージョンだと、
坂本さんとかね、細野さんとか入ってるやつもあったよね」
U
「アルバムになってますよね」
小
「ラジオっていうかね」
U
「それもここの、NHK-FMでやってた、
細野さん、教授、僕ら、と、市子ちゃんという。
あのー、変わったアルバムのジャケットですよね」
小
「あのなんか、市子ちゃんがね、
レコーディングした日におにぎり作ってきたんだよね」
U
「その当日の差し入れおにぎりみたいなやつの、
商品紹介みたいな…」
小
「そのラクガキした紙があって、それが、
気が付いたらそのままジャケになってたんだよ」
U
「(笑)。『これで本当にいいのか？』
っていう気持ちにはなりましたね(笑)
小
「なったね(笑)。でもまぁいいかと思ったね(笑)」
U
「そうですよね(笑)」


U
「えー、市子ちゃんと小山田さんの曲というか、
小山田さんが市子ちゃんをフィーチャリング・ボーカルで
お願いした曲ですかね、これ。
を、聴いてみようかと思うんですけど」
小
「あのー、『攻殻機動隊』っていう映画のエンディング・テーマ用に
作った曲なんですけど、作詞は坂本慎太郎くんで、
青葉市子コーネリアスで『外は戦場だよ』」


～♪『外は戦場だよ』～

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