可愛いに間に合わない(ファッションと猫と通販な日々)

2024/04/13(土)17:26

interview with Cornelius 星の彼方へ

★コーネリアス/Cornelius/小山田圭吾(104)

​CD/Constellations Of Music (紙ジャケット)/Cornelius/WPCL-12154​ 北沢:で、次がサカナクション。 普通のJポップのリスナーにとっては これがメインって感じに聞こえるんだろうけど、 しかもこの“ミュージック”ってサカナクションの代表曲だよね。 これはどういう企画だったの? 小山田:これはシングルのカップリング的なことだったのかな。 北沢:「さよならエモーション/蓮の花」のカップリングだね。 小山田:うん。普通に頼まれて。 北沢:サカナクションは聴いてたの? 小山田:僕はそんなに熱心に聴いてたってことはないんだけど、 子どもが小学校6年生くらいのときにけっこう好きで、 なんか家で聴いたりしているのは知ってて。 もちろん存在も知っていたけど、 ちゃんとCDを聴いたことはなくて、 Youtubeとかで聴いたことがあった。 北沢:4つ打ちのダンス・ロック。 それを小山田くんがどう料理するのかなっていう 興味だったんだけど、 イントロからしてアコギを使った 完璧なコーネリアス調に差し替えられていて、 踊らせるよりも、歌詞をじっくり聴かせるアレンジかなと。 小山田:この曲はうちの子どもが好きで、 よく部屋から流れてて。聴いたら僕もけっこう好きで。 ただ、なんかわりとダンスっぽくなってるんだけど、 根幹にあるものはフォーク的なものなのかなと思って、 それをまったくの逆にしてみたいなって。 たぶん家で弾き語りで作ったものを ダンス調にアレンジしたのかなって感じに思えたので、 そのまんまの形に戻してみようかなってイメージで。 北沢:こっちが原型じゃないの? っていう一種の批評だね。 小山田:批評というか、まぁアプローチの仕方として、 逆の考え方というか。もともとのトラックは打ち込みとかシンセとか、 わりとテクノ寄りのものなんだけど、 楽曲自体のメロディとかコードの展開とかすごく多くて、 あんまりダンスに向いてないよいうな気がしたっていうか。 もうちょっとミニマルじゃないと、 やっぱりダンスとかテクノみたいなものに あんまりならないかなって。 それで、僕がイメージした元の形に戻す、 みたいなことがコンセプトになったかな。 アレンジ的にも、上モノで鳴ってるような シンセとかを全部アコースティックに変えて、 ベースだけ生で入ってたんだけど、逆にそこをシンベにして。 北沢:それもあって、見事にコーネリアス印の リミックスになっているのかな。 ラストに入っている鳥のさえずりは原曲には入っていないよね。 小山田:入ってないね。 北沢:歌詞に鳥が出てくるのを踏まえてるし、 これが入ることによって、さっきのペンギン・カフェの 海の音みたいなアンビエントの要素が そこかしこに散りばめられているのと相まって、 アルバムとしてトータルに聴くときに、 すごく自然に聞こえて、そこもすごくいいなって思った。 これも後半のハイライトかなって感じだね。 記事全文 小山田君の『Constellations Of Music』に収録されている、 リミックス仕事であるサカナクションの『Music』、 先程聴き返してみたんですけど、 ああ~、こういう感じだったかー、と このCDを購入したばかりの頃は まだそんなにサカナクションの楽曲を聴いてなくて、 これがほぼ初聴きくらいの感じだったので 今もそこまで聴き込んでる訳じゃないんですけれど、 やはり今の方がより"違い"を 際立って感じられて面白いなあと ちなみにリミックスを依頼した経緯について、 山口さんは―――― --で「ミュージック」のコーネリアス・リミックスです。これはどういう経緯で? 「ずっと前から、いつかお願いしたいと思ってたんですよ。 タイミングを見計らってたんですけど、 今回は勝負したいシングルだったんで、 自分たちがお願いしたい人で、 名前があって…わかりやすい人がいいなと思った時に、 このタイミングで小山田さんかなと思ったんです。 あと、TAICOCLUBで一緒になったんですよ。 小山田さんは(高橋)幸宏さんのバンド (YUKIHIRO TAKAHASHI & META FIVE )で来てらして。 その時小山田さんの息子さんに紹介されて。 ”息子がサカナクションのファンなんだよ”って。 その時に”今だったら受けてくれるかも”(笑)。 このタイミングで頼むしかないなって。 で、小山田さんの好きな曲で、とお願いしたら、 <ミュージック>を指定されました」 --まさしくコーネリアスをバックに 山口一郎が歌っているという感じの仕上がりですが、 出来上がったものを聴いた感想はいかがでした? 「僕があのリミックスをいいなと思ったポイントは いくつもあるんですけど、まずひとつとして、 『さよならはエモーション』『蓮の花』 『Ame(B)-SAKANATRIBE×ATM version-』ときて、 『ミュージック(Cornelius Remix)』が 最後にきて終わる流れって、ものすごく綺麗だなと思ったんですね。 で、ループしてアタマの曲に戻った時の繋がりも自然だった。 曲として言うと、僕がつけたコード進行じゃなく、 別のコード進行でメロディが再構成されてるんですよ。 小山田さんにリミックスを お願いしようと思ったひとつの理由として、 小山田さんが以前<赤とんぼ>の リミックスをやってたことがあって」 --やってましたね。三波春夫先生の(『CM4』収録)。 「はい。あの時の<赤とんぼ>に乗ってくる 微妙なコード感にすごく感動した記憶があって。 こんなことができる人にリミックスしてもらいたいって 思ったのがきっかけだったんですね。 その時と同じ感覚を<ミュージック>のリミックスに感じたんです」 --小山田君が言うには、コードを当てていって、 それにあわせて歌メロを微妙にいじって、 コーラスもバラして少しいじったと。 「音程変わってましたもんね。さすがだなと思いました。 原曲とは違う良さが明らかにちゃんと醸し出てるし。 原曲好きな人も絶対好きでしょう。 だから僕、最近<ミュージック>は リミックスしか聴かないですよ(笑)。 原曲どうだったっけ?みたいな。 自分のメロディを別の人がアレンジしたら こうなるんだなっていうことがわかったんで、 いつか自分の曲を違う人のアレンジで 聴いてみたいなって欲が生まれましたけどね」 --自分にない視点があるってことですか。 「まったくその通りです。 こんな風に言葉の聞こえ方も変わるんだって思ったし」 --今までいろんな人にリミックスを頼んでますが、やはり違いました? 「ハラカミさんに<ネイティブダンサー>の リミックスをお願いしたときに近くて。 あ、こういう解釈だったんだっていう。 こう(彼らには)聞こえてたんだって思えた」 --そういう作家性が出てきた方がリミックスとしては面白い。 「リミックスというよりはリアレンジって感じですね」 --また何か一緒にやったらいいんじゃないですか。 「うん、これで終わらせたくないですね」 記事全文 小山田君のリミックスって、 山口さんも言ってますけど リミックスというよりはリアレンジ、 原曲とはまた全く別の感触のものになるというか 原曲よりも好きだな、と思うことも多いですね で、こちらはナタリーの小山田君インタビューです ──サカナクションの「Music(Cornelius Remix)」(2014年)。 これはサカナクションの編集盤 「懐かしい月は新しい月」にも収録されてますが、 素晴らしいリミックスですね。 これは去年のシングルのカップリング用に作った曲ですね。 山口くんは札幌出身なんだけど、 「POINT」のツアーの札幌公演で 警備員のバイトやってたって(笑)。 で最初は違う曲を頼まれたんだけど、 僕が「こっちの曲がいい」って言って変えてもらった。 自分の息子が小学生のときに部屋で 「Music」を爆音で聴いててさ(笑)。 唯一ちゃんと知ってる曲で、すごくいい曲だと思ってたから。 Aメロの淡々としてる感じが好きかな。あとブレイクの感じとか。 ──かなり細かくいじってるんですよね。 これは元のトラックはほとんど使ってないです。 歌もメロを1音変えて、コードも変えて、コーラスもいじって。 原曲はエレクトロニックな、ダンスぽい、 ロックっぽい感じだったんですけど、 逆をやってみたいと思って。 生音中心のアコースティックぽい音にして、 ベースだけ生からシンセに変えた。 なのでオリジナルとまったく逆の アプローチのトラックになりました。 ああいうダンスっぽい曲だけど、 ベースになってるのはちょっと フォークっぽいものだという気がして。 ──山口一郎の歌が中心にありますよね。 うん、歌。サビで爆発したりする感じが ちょっとダンストラックっぽくない感じがして。 逆にフォークっぽいトラックの方がいい気がしたんですよ。 ──彼の歌の本質に近付いている気がします。 うんうん。なんかそういう感じになるかなと思って。 ──山口くんが絶賛してましたよ。 あ、そう。ならよかった。 まあ普通のダンスミュージックのリミックスじゃないからね。 逆にそういうものを元に戻すリミックスだから(笑)。 普通のロックやポップスを ダンスミュージックに変えるのが そもそものリミックスの始まりじゃないですか。 でもこれは逆にダンスミュージックを……まあ「元」はないんだけど。 ──山口くんがこの曲を作ったとき、 おそらく最初はギターの弾き語りみたいな形で、 それを打ち込みを使って楽曲を 仕上げていったんじゃないかと思うんですよ。 だから今回のリミックスで、元の形に戻ったといえるのかも。 うんうん、そんなイメージでやってみました。 記事全文 "最初は違う曲を頼まれた"という、 その曲って何だったのかなあ で、こちらはサカナクション特設サイトより、 小山田君インタビューです サカナクション『さよならはエモーション/蓮の花』リリース記念スペシャルサイト 山口さんのボーカルは、 小山田君も言ってるように エモーショナルな部分もあるんですけど、 それと同時に"キョトン感"というのかな 感情に溺れない、俯瞰した感じというのか 冷めた部分も感じられて、 小山田君もそうですけど、 わたしは割とそういうタイプのボーカルが好みで あと声が成熟してない感じとか そういうところが魅力だなあと思いますね 好きなミュージシャン同士の交流って、 やっぱりうれしいものです 以前、山口さんがフジファブリック志村正彦さんの作品 『銀河』について語ってくださっていたことがあるのですが、 おふたりに面識があったのかどうかはわからないですけど、 もし今も志村くんがこの世に居てくれていたら、 いいお友達というか、 共有できるものも多かったんじゃないかなって 今となっては、それもわからないことなんですけどね ↓以下5カテゴリは娘担当です♪ [堀込/キリンジ/小田和正/オフコース/フジファブ他] カテゴリの記事 ↑大好きなアーティストのライブ情報やレビュー等 [娘・いろいろ] カテゴリの記事 [書き起こし早見表サウンドクリエイターズ・ファイル] カテゴリ [コーネリアス/Cornelius/小山田圭吾] カテゴリの記事 [どんま娘のフジファブ普及活動の日々] カテゴリの記事

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