庭の野菜9種。うまい菜、キヌサヤエンドウ、コマツナ、シュンギク、ダイコン、野沢菜、ホウレンソウ、千筋京菜、聖護院大丸カブ。
☆庭の野菜9種。自然観察の一つとして、家庭菜園の現状を紹介します。葉物野菜は順調に成長して収穫していますが、根菜類は種を蒔く時期などの問題ありで順調とは言えません。◎うまい菜(アカザ科フダンソウ属、10月8日種蒔き)☆1列に種を蒔いたのですが、発芽率はよくありませんでした。株が大きくなる野菜なので、今後に期待できます。☆フダンソウ(不断草)の名は、比較的季節に関係なく栽培できることから。大阪では、うまい菜と呼ばれるそうです。カリウムを豊富に含み、ベータカロテンも多く含みます。◎キヌサヤエンドウ(マメ科エンドウ属、11月19日種蒔き)☆昨年に続き、今年も順調に成長しています。近いうちに間引きする必要があります。昨年は豊作で、毎日収穫し続けました。☆キヌサヤエンドウ(絹莢豌豆)の名は、若いさやの擦れる音が、衣擦れの音に似ていることから。他の豆類に比べてビタミン類が豊富で、特にビタミンCを多く含んでいます。◎コマツナ(アブラナ科アブラナ属、10月14日種蒔き)☆種を3列蒔いて、順調に成長しています。かなり込み合っているので大きくなったものから間引きながら、間引いたものを食べています。☆コマツナ(小松菜)の名は、江戸時代初期に、現在の東京都江戸川区小松川付近で、品種改良して栽培され始めたことから。ビタミン・カルシウム・カリウム・鉄など、ほうれん草に含まれる栄養分に似ていますが、ビタミンB2の量は野菜の中でもトップクラス、カルシウムの量は、ほうれん草の5倍。◎シュンギク(キク科シュンギク属、10月8日種蒔き)☆伸びてきたものから切り取って収穫すると、その下から新たに伸びてきます。葉はもちろん茎も柔らかいので、スーパーで売っている茎が堅い春菊は食べられなくなります。☆シュンギク(春菊)名は、春に花が咲く菊から。主な栄養には、βカロテン(ビタミンA)、ビタミンB1、B2、C、カリウム、鉄分など。◎ダイコン(アブラナ科ダイコン属、10月8日種蒔き)☆種を蒔く時期が遅かったせいか、直径は3~4センチ程度です。今回は前年の反省をふまえ土をかなり深く耕したので、根が真っ直ぐ成長していることを期待しています。☆ダイコン(大根)の名は、大きな根を意味する大根(おおね)から。大根の根は単色野菜で、ジアスターゼというでんぷん分解酵素が含まれ、消化を助け胃酸過多・胃もたれ・胸やけなどに効果があるそうです。大根の葉は緑黄色野菜で、ビタミンCやE、カリウム・カルシウム、β-カロチンを多く含んでいます。◎野沢菜(アブラナ科アブラナ属、10月8日種蒔き)☆種を2列蒔いて、順調に成長しています。大きくなったものから間引きながら、間引いたものを食べています。☆野沢菜の名は、18世紀に野沢温泉村の住職が京都に行き、大阪市天王寺で栽培されている天王寺蕪の種子を持ち帰り、その子孫が野沢菜となったと言い伝えられていますが、遺伝的研究では否定されているそうです。カロテン・ビタミンCや食物繊維、カルシウムも豊富。◎ホウレンソウ(アカザ科ホウレンソウ属、11月19日種蒔き)☆これから順調に成長していくのではないかと、期待しています。☆ホウレンソウ(菠薐草、法蓮草、ほうれん草)の名は、ホウレンソウの原産地がコーカサスからイランあたりで、中国語でペルシャ(現在のイラン)を菠薐(ほうれん)と呼んでいたことに由来するそうです。鉄分とβ-カロチンを多く含み、カリウム、植物繊維、ビタミンA・B・Cも含まれています。◎千筋京菜(アブラナ科アブラナ属、10月31日種蒔き)☆種を2列蒔いたのですが、順調に成長しています。かなり込み合っているので大きくなったものから間引きながら、間引いたものを食べています。☆千筋京菜(ミズナ)は、京都以外の地方では京水菜と呼ばれ、切れ込みの深い葉が600~1,000枚もできるので千筋京菜と呼ばれるそうです。ミズナ(水菜)の名は、肥料を使わず、水と土だけで作られていたことから、水菜と呼ばれるようになったとのこと。ビタミンA・ビタミンC、鉄分、カルシウムを豊富に含んでいます。◎聖護院大丸カブ(アブラナ科アブラナ属、10月14日種蒔き)☆何とかカブの形にはなってきましたが、種を蒔く時期が遅かったのと間引き不足で、直径で5~6センチまでしか成長していません。☆聖護院大丸カブは、京都聖護院地方で江戸時代から栽培されてきた日本で最も大きい株です。カブの根にはビタミン類の他に消化酵素アミラーゼが含まれています。葉には、カロチン、ビタミンCが多く含まれています。