2012/05/18(金)17:01
野の花【その3】、おなじみのヒメジョオンとハルジオンです。同じ科・属の植物ですが、見分け方を調べてみました。
☆春の雑草でおなじみ、誰もが知っているヒメジョオンとハルジオン。
☆近所で咲いているのは、ヒメジョオンが大部分で、一部にハルジオンもあると思っていたのですが、そのような私の理解は間違っていました。
☆まず、ヒメジョオンです。北アメリカ原産、キク科ムカシヨモギ属の帰化植物。江戸時代末期に渡来し、明治時代には都市周辺の一般的な雑草となっています。
☆和名の「ヒメジョオン(姫女?)」は、「姫」は「小さい」、「女?」は「中国産の野草」を表すとのこと。小さいシオン(紫?)の一種であり、別種のヒメシオンと区別するために「ヒメジョオン」という名前が付いたという説もあります。
☆次いで、ハルジオンです。同じく北アメリカ原産、キク科ムカシヨモギ属の帰化植物。大正時代に渡来し、観賞用植物として輸入されましたが、栽培していたものが野に逃げ出し、都市中心に広がっています。
☆和名の「ハルジオン(春紫苑)」は、春に咲く、キク科のシオン(紫?)という意味から。
☆今では、先に渡来したヒメジョオンは、後から渡来したハルジオンに、分布場所を奪われてきているというのです。
☆実際、昨日のウォーキングコースで観察したところ、広範囲に咲いているのは、全てハルジオンでした。ヒメジョオンは、つぼみで、個体数も圧倒的に少なかったです。
☆ハルジオン。
☆つぼみのヒメジョオン。
☆花が淡紅色のハルジオン。
☆ハルジオンの葉は、葉柄がなく、基部が耳型で、茎を抱くような形です。
☆ヒメジョオンの葉は、葉柄があり、葉が茎を抱いていません。
☆ハルジオンの茎は、中空なので、簡単に折れてしまいます。
☆ヒメジョオンの茎は、中空ではなく、白い髄で満たされています。
☆ハルジオンの根元の根生葉は、花が咲くころにも残っています。
☆ヒメジョオンは、花が咲くころには、根生葉がありません。
☆皆さんも、この機会に、「しろうと自然科学者」と一緒に、ヒメジョオンとハルジオンを、しっかりと区別できるようになりませんか。
☆皆さんの周りで咲いているのは、ヒメジョオンでしょうか、ハルジオンでしょうか。