しろうと自然科学者の自然観察日記

2012/12/12(水)04:18

ガマズミ、スイカズラ、ハコネウツギ、ハナツクバネウツギ。スイカズラ科の植物。写真整理と自然観察の振り返り(その34)。

樹木(672)

☆写真整理と自然観察の振り返り(その34)は、スイカズラ科の植物です。 ☆自然観察は続いていますが、自然や季節の変化を紹介するものが次第に少なくなってきていますので、写真の整理やこれまでの自然観察を振り返るために、随時まとめを掲載するようにしています。 ☆写真は全て楽天写真館から掲載していますので、クリックすると鮮明な画像になります。 ◎ガマズミ(スイカズラ科ガマズミ属) ☆5月、ウォーキングコース(玉川上水)でガマズミの花を見かけました。ガマズミは、日本全国の山地や丘陵地の明るい林や草原に生えるスイカズラ科ガマズミ属の落葉低木です。(2012年5月25日撮影)。 ☆ガマズミ(莢蒾)の名は、「神つ実」であるという説や、昔はガマズミの幹や枝を鍬(くわ)の柄に使っていたのでカマがつき、赤い果実を染料の原料として使っていたのでゾメがつき、カマゾメが転訛してガマズミになったという説があります。また、果実に酸味があるので、「噛み酢実」が転化したなどの説があるそうです。(2012年5月25日撮影)。 ☆11月、昭和記念公園でガマズミの実を見つけました。(2012年11月9日撮影)。 ☆ガマズミの実は食用になるそうですが、食べたことはありません。(2012年11月9日撮影)。 ◎スイカズラ(スイカズラ科スイカズラ属) ☆5月下旬になると、ウォーキングコースでスイカズラの花を見かけます。スイカズラは、日本全国に分布し、山野に生えるスイカズラ科スイカズラ属の蔓性常緑植物です。(2012年5月22日撮影)。 ☆つぼみは、筒状で(写真左に3本見える)です。スイカズラ(吸い葛)の名は、古くに花を口にくわえて甘い蜜を吸っていたことから。(2012年5月25日撮影)。 ☆スイカズラの花は、白と黄色があります。(2012年5月25日撮影)。 ◎ハコネウツギ(スイカズラ科タニウツギ属) ☆スイカズラと同じ5月下旬、ウォーキングコース(玉川上水)でハコネウツギの花を見かけました。ハコネウツギは、関東から東海地方の海岸近くに分布するスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木です。(2012年5月20日撮影)。 ☆ハコネウツギの花が、近所の農家の庭で咲いています。ハコネウツギの名は、箱根にも自生していますが少ないというので、神奈川県に多いことからきているのでしょうか。箱根にはニシキウツギが多いそうなので、誤認なのでしょうか。ウツギ(空木)は中空の枝のこと。(2012年5月24日撮影)。 ☆花筒が萼から先で急に膨らんでいますので、ハコネウツギです。ニシキウツギは、花筒が次第に膨らみます。(2012年5月24日撮影)。 ◎ハナツクバネウツギ(スイカズラ科ツクバネウツギ属) ☆ハナツクバネウツギ(アベリア)の花は、6月下旬に咲き始め、秋まで咲いています。ハナツクバネウツギは、中国原産のシナツクバネウツギとユニフローラの交配種で、大正末期に渡来したスイカズラ科ツクバネウツギ属の植物です。(2010年8月8日撮影)。 ☆ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)の名は、花の後の萼片の形が衝羽根(羽根つきに使われる羽根)に似ていて、木の姿が空木に似ていることから。アベリアは、ツクバネウツギ属の学名です。花に毛があるのは、今年初めて気づきました。(2012年6月21日撮影)。 ☆ハナツクバネウツギは、耐寒性・耐暑性があり、排ガスにも強いそうで、公園や緑地などで生垣として利用され、夏にはたくさんの花を咲かせます。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る