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カテゴリ:樹木と野鳥たち
◎ソウシチョウ(スズメ目チメドリ科、特定外来生物)
☆いつものウォーキングコースと違う道を歩いていると、雑木林の脇に、見なれない野鳥を見かけました。何とか自然観察記録に残したいと思い、60枚撮り続けました。その中から、選び抜いた6枚です。 ☆写真は全て楽天写真館から掲載していますので、クリックすると鮮明な画像になります。 ☆帰宅後、野鳥図鑑やインターネットで調べた結果、外来種のソウシチョウであることがわかりました。 ☆ソウシチョウは、スズメ目チメドリ科に分類される鳥です。ソウシチョウ(相思鳥)の名は、つがいのオスとメスを分けてしまうとお互いに鳴き交わしをするため名づけられたそうです。なお、中国現地名は「紅嘴相思鳥」ですが、これは特徴を表す最適な名だと思いました。 ☆ソウシチョウは、外来生物法で特定外来生物に指定されています。さらに、「日本の侵略的外来種ワースト100」で、5種の鳥類の1つに選定されています。 ☆ソウシチョウは江戸時代から飼育用に輸入されていましたが、日中国交正常化以降に中国からの輸入が激増し、爆発的に野生化したそうです。 ☆ソウシチョウは見た目が派手な色で、愛玩用に飼育されていたことは納得できます。ササ類が繁茂する常緑広葉樹林や落葉広葉樹林に生息し、ウグイスやメジロなどの野鳥と生活圏が競合しており、日本固有種への悪影響が危惧されているそうです。 ☆いつもと違う道で、思わぬ出会いがありました。 ◎トウネズミモチ・ネズミモチの実と葉の違い ☆1月7日の日記で紹介した「植物の種子拡散(その3)」、「実を鳥などに運んでもらい拡散するもの」でトウネズミモチの実を紹介しました。柵の中でしたので、実と葉を確認できず気になっていました。また、掲載した2枚の写真のうち、2枚目の写真はネズミモチではないかというご指摘がありました。 ☆ウォーキングコースの別の場所で、手が届くところにトウネズミモチがありました。たわわになっている実、裏面から主脈・側脈とも透けて見える葉(中央の下)が確認でき、トウネズミモチです。 ☆葉を裏面から透かしてみました。やはり、主脈・側脈とも透けて見えますので(ネズミモチの葉は裏面から透かして見ると側脈は見えない)、トウネズミモチです。 ☆さらに、別の場所でも確認してみました。実がたわわになっています。 ☆葉を裏面から透かしてみました。やはり、主脈・側脈とも透けて見えますので、トウネズミモチです。トウネズミモチ(唐鼠黐)の名は、「唐」は中国産、「ネズミモチ(鼠黐)」は熟した実が鼠のフンに似て葉がモチノキに似ているため。ネズミモチは関東以西の山野に自生しますが、トウネズミモチは中国原産で明治初期に渡来しました。 ☆1月7日の日記で紹介した2枚目の写真は、実の付き方がまばらで、実の形がトウネズミモチより細長い楕円形なので、日本に自生するネズミモチかもしれません。再確認したところ、1枚目の写真のトウネズミモチの木の近くでしたが、別の木でした。 ◎イチョウの名前の由来「鴨脚(イーチャオ、ヤーチャオ)」 ☆2012年11月11日の日記で、次のように書きました。 ☆漢字の「銀杏」の由来は、「実の形がアンズ(杏)に似ており、種子の殻が銀白色であること」と前回10月27日の日記で紹介しました。 ☆「イチョウ」という呼びかたは、中国語でイーチャオ、ヤーチャオと発音される「鴨脚」が変化したものと言われているそうで、イチョウの葉の形が鴨の水かきの形に似ていることからきているそうです。(『季節と暮らす365日』日本気象協会・編、アリス館) ☆たまたま、マガモが石の上で休んでいて、両足がはっきり見えたので撮影しました。ピンボケ写真ですが、「イチョウの葉の形が鴨の水かきの形に似ていること」を確認できますでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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三田のいのししです。
お早うございます。今年もよろしくお願いします。 ネズミモチの実は,山で小鳥用の罠に利用したので懐かしい。 この三田にもあるはずですから観察してその名前を確認してみましょう。 お住まいの地域の自然の豊かさ! 良いですね。 (2013.01.12 06:35:45)
さんだのいのししさん
>三田のいのししです。 >お早うございます。今年もよろしくお願いします。 >ネズミモチの実は,山で小鳥用の罠に利用したので懐かしい。 >この三田にもあるはずですから観察してその名前を確認してみましょう。 >お住まいの地域の自然の豊かさ! >良いですね。 ----- コメントありがとうございます。 トウネズミモチとネズミモチ、ようやく区別できるようになりました。たわわになっていた実も、ヒヨドリなどに2・3日でほとんど食べられてしまいました。 (2013.01.12 06:52:58)
ソウシチョウですか、色鮮やかな鳥ですね。ひとめでわかりそうですね。いつか出合うことを期待しています。
(2013.01.12 07:38:11)
伊香保さん
>ソウシチョウですか、色鮮やかな鳥ですね。ひとめでわかりそうですね。いつか出合うことを期待しています。 ----- コメントありがとうございます。 関東以西で繁殖しているそうです。関東では、筑波山で多くみられるそうです。しろうと自然科学者は、立川に25年住んでいて、初めてみました。 (2013.01.12 08:24:03)
ソウシチョウ、まだブログを始めたころ井の頭公園で撮ったことがありました。
カメラも今のではなくはっきり撮れませんでしたが、教えて頂いたことを思い出しました。それ以降は出会うこともありません。 綺麗に撮れましたね。 (2013.01.12 12:09:39)
hiro1803さん
>ソウシチョウ、まだブログを始めたころ井の頭公園で撮ったことがありました。 >カメラも今のではなくはっきり撮れませんでしたが、教えて頂いたことを思い出しました。それ以降は出会うこともありません。 >綺麗に撮れましたね。 ----- コメントありがとうございます。 しろうと自然科学者も初めての出会いでした。写真を見るとわかるように、同じ枝に止まったままキョロキョロと周りを見渡していたので、何とか撮影できました。 (2013.01.12 13:42:00) |