しろうと自然科学者の自然観察日記

2013/01/16(水)03:52

アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ。2012年に観察した3種類のセミ。自然観察の振り返り(その59)。

昆虫(21)

☆自然観察の振り返り(その59)は、2012年に観察した3種類のセミです。 ☆昨年の自然観察を振り返り今年の自然観察に活かすために、随時まとめを掲載しています。 ☆写真は全て楽天写真館から掲載していますので、クリックすると鮮明な画像になります。 ◎アブラゼミ ☆アブラゼミは暑さに強いのか、日に当たるところで手に取れるような近くで見かけることができます。(2012年8月9日撮影)。 ☆アブラゼミは、日本全土に分布するセミ科アブラゼミ属の昆虫です。アブラゼミの体は黒褐色で、翅は不透明の褐色です。セミの多くは羽が透明ですが、アブラゼミは翅全体が不透明という珍しいセミです。(2012年8月9日撮影)。 ☆アブラゼミ(油蝉)の名は、鳴き声が鍋で油を熱した時のジリジリという音に似ているので名づけられたそうですが、そう言われれば「ジリジリ」「ジージー」と聞こえ、そんな気もします。(2012年8月18日撮影)。 ◎ミンミンゼミ ☆ミンミンゼミは、ウォーキングコースで鳴き声は聞こえても、アブラゼミなどと比較して暑さに弱いせいか、なかなか姿を現してくれません。曇りの日に比較的明るい木の幹にとまって、体を震わせながら鳴いていました。(2012年8月18日撮影)。 ☆ミンミンゼミは、セミ科ミンミンゼミ属の昆虫です。ミンミンゼミ(ミンミン蝉)の名は、文字通り「ミーンミンミンミーン」と鳴くからでしょうか。ミンミンゼミは、翅を含めるとアブラゼミと同じくらいの大きさですが、腹部が短いのが特徴です。黒地の地に緑色の斑紋があり、日本のセミでは比較的鮮やかな体色です。(2012年8月18日撮影)。 ◎ツクツクボウシ ☆朝早くから、ツクツクボウシの鳴き声が、いつも以上に際立って近くに大きく聞こえました。地面から1.5メートルほどの高さで、木にとまって盛んに鳴いているツクツクボウシを見つけました。鳴き声は、「オーシンツクツク」「ツクツクオーシ」など、さまざまな表現がありましたが、「しろうと自然科学者」には「ツクツクボーシ」と聞こえました。(2012年8月27日撮影)。 ☆ツクツクボウシは、日本全土の森林から地域によっては市街地にも分布するセミ科ツクツクボウシ属の昆虫です。ツクツクボウシは、頭部・前胸部が緑色で後胸部の中央に「W」字型の模様があり、腹部は黒色が多くなっています。(2012年8月27日撮影)。 ☆8月下旬には、アブラゼミやミンミンゼミの鳴き声の比率が減って、ツクツクボウシの鳴き声が次第に目立ってきます。(2012年8月27日撮影)。 ☆セミの抜け殻です。何ゼミかはわかりません。全身に艶があるので、アブラゼミの抜け殻かもしれません。(2012年8月5日撮影)。 ☆しろうと自然科学者が耳で聞き分けでき、観察できたセミは、昨年は3種類でした。最近、関東南部や東京都内でもクマゼミが見かけられるようになったそうですので、今年は注意してみたいと思います。

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