しろうと自然科学者の自然観察日記

2014/04/20(日)05:33

ミミナグサを見つけました。オランダミミナグサと違いがあると思い調べてみると、日本在来種のミミナグサでした。

山野草(1865)

☆団地内の空地で、ミミナグサを見つけました。茎や萼片の色が暗紫色で、オランダミミナグサとは違うと思い調べてみました。 ☆こちらが、オランダミミナグサです。茎や萼片の色は緑色で、花の付き方も違っています。 ☆ミミナグサの花です。ミミナグサの花は、5枚の萼片、先端にのみ切れ目が入っている5枚の花びら、10本の雄しべ、雌しべ柱頭は5裂しています。 ☆オランダミミナグサの花です。オランダミミナグサの花は、5枚の萼片、5枚の花びら、10本の雄しべ、雌しべ柱頭は5裂しておりミミナグサと共通していますが、ミミナグサより花びらが細長く小花柄が短いので花が茎に接して咲いているように見えます。 ☆ミミナグサの花は、オランダミミナグサより小花柄が長いのが特徴です。また、ミミナグサの花は、萼片と花弁の長さがほとんど同じなので、花が閉じた時に花弁が隠れてしまいます。 ☆オランダミミナグサの花は、萼片が花弁の長さよりも短いので、左下の花のように花が閉じた時に花弁がはみ出てしまいます。 ☆ミミナグサは、日本の在来種で、北海道から九州の道端や畑に生えるナデシコ科ミミナグサ属の越年草です。オランダミミナグサは、ヨーロッパ原産の帰化植物で、明治時代の終わりごろに渡来したナデシコ科ミミナグサ属の1年草です。ミミナグサの花は、小さな花ですが、拡大してみると美しい形をしています。 ☆ミミナグサ(耳菜草)の名は、葉が茎に向かい合ってついているのがネズミの耳に似ていることから。 ☆これまでオランダミミナグサの花は毎年見かけていましたが、ミミナグサの花に気づいたのは今年初めてです。道端の雑草でも、まだ見逃しているものがあるかも知れません。

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