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カテゴリ:山野草
☆道端を歩いていると、葉の形や蔓状に伸びる茎はツタバウンランなのですが、花が白いので近寄ってみました。
![]() ☆シロバナツタバウンランです。薄紫色の花のツタバウンランは、茎も紫色ですが、シロバナツタバウンランは茎が緑色で葉の形も少し違うようです。 ![]() ☆ツタバウンランは、ヨーロッパ原産で、大正時代に観賞用として渡来したものが野生化したものです。北海道から本州に生えているオオバコ科ツタバウンラン属の帰化植物です。白い花と薄紫色の花の2種類が野生化しており、道端や石垣の隙間などに生えているそうですが、シロバナツタバウンランは初めて見ました。 ![]() ☆シロバナツタバウンランの花は、ツタバウンランと同じ唇形で、花の中央は黄色、上唇は2つに分かれて先端が丸く、下唇は3つに分かれています。 ![]() ☆シロバナツタバウンランの花を横から見てみました。スミレなどと同じように、下唇の後ろに距が突き出ています。 ![]() ☆こちらが、薄紫色の花のツタバウンランです。茎は紫色です。 ![]() ☆ツタバウンランの花は、唇形で、花の中央は黄色、上唇は2つに分かれて先端が丸く、下唇は浅く3つに分かれています。 ![]() ☆花を横から見てみました。下唇の後ろに距が突き出ています。ツタバウンランも、距に蜜をためて虫を呼んでいるそうです。花の中には、4本の雄蕊と1本の雌蕊があるそうです。 ![]() ☆シロバナツタバウンラン(左)とツタバウンラン(右)の葉を比較してみました。どちらも葉には長い柄があり、葉は扁円形で掌状に5つに分かれています。シロバナツタバウンラン(左)の葉は、ツタバウンラン(右)の葉よりも一回り小さく、掌状に分かれた葉の先が尖っています。 ![]() ☆ツタバウンラン(蔦葉海蘭)の名は、蔓性の蔦の葉のようなウンラン(海蘭)から。ウンラン(海蘭)は、北海道から本州・四国の海岸に咲くオオバコ科ウンラン属の植物で、花の形が蘭に似ているので海(海岸)の蘭と名付けられたそうです。 ☆ツタバウンランは、以前はゴマノハグサ科とされていましたが、APG植物分類体系(APG第3版:従来のマクロ形態的な分類に対してミクロなゲノム解析から分類する手法)ではオオバコ科に分類されたそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.23 05:55:56
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