しろうと自然科学者の自然観察日記

2017/04/27(木)06:00

小さく可愛らしい花を下向きに咲かせるチゴユリの花。花言葉は、「私の小さな手をいつもにぎって」「恥ずかしがりや」だそうです。【昭和記念公園での自然観察 その2】

山野草(1865)

☆昭和記念公園の「こもれびの丘」で、チゴユリの花が咲いていました。チゴユリは、北海道から本州・四国・九州の山野の落葉広葉樹林の下に生えるユリ科チゴユリ属の多年草です。APG植物分類体系では、イヌサフラン科に分類されているそうです。(2017年4月14日撮影)。 ☆ウォーキングコース(玉川上水)でもチゴユリが開花していましたが、昭和記念公園でも4月の温かな日差しを浴びて、チゴユリの花が一斉に開花したようです。チゴユリが斜面一面に広がっていますが、チゴユリは種子と地下茎で広がっていくそうです。 ☆チゴユリは、茎先に1~2個の花を斜め下向きにつけます。 ☆茎先の花は、ほとんどが1個ですが、これは2個の花が見えます。 ☆花のつくりを見るため、花を下から撮影してみました。付け根が黄緑色の6枚の白い花被片、6本の雄蕊、1本の雌蕊が見えます。 ☆この写真では、雌蕊花柱の先端が3つに分かれており、裂片が反り返っているのがわかります。 ☆花を横から見ると、雄蕊は長さ約1.5センチの半分の長さで、雌蕊花柱は雄蕊より長く突き出しています。 ☆チゴユリ(稚児百合)の名は、花が小さく可愛らしくチゴ(稚児)のようなユリ(百合)の花を咲かせることに由来します。名前の通り、直径1センチメートル位の小さな花を下向きに咲かせています。 ☆チゴユリの花言葉は、「私の小さな手をいつもにぎって」「恥ずかしがりや」だそうです。「私の小さな手をいつもにぎって」は、稚児のように小さくかわいらしい花の姿から連想されたのでしょうか。「恥ずかしがりや」は、うつむき加減に咲く白い花の姿から連想されたのでしょうか。どちらも、チゴユリにふさわしい花言葉だと共感しました。

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