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テーマ:楽天写真館(354365)
カテゴリ:山野草
☆7月3日から5日まで、宮城県の気仙沼大島に行きました。新たな植物との出合いもありました。気仙沼大島での自然観察を紹介しています。ヤマホタルブクロの花です。(2017年7月4日撮影)。
☆ヤマホタルブクロは、ホタルブクロの変種で、東北地方南部から近畿地方東部の山地に生えるキキョウ科ホタルブクロ属の多年草です。 ☆ヤマホタルブクロは、写真のように萼片の間が盛り上がっており、ホタルブクロのように萼片の間に反り返る付属片はありません。 ☆こちらの写真では、萼片の間に反り返る付属片はなく、萼片の間が盛り上がっているのがわかります。 ☆ヤマホタルブクロの葉は互生し、三角状卵形または披針形で不ぞろいの鋸歯があります。葉には、葉柄が短いか、葉柄がありません。葉腋から花茎を伸ばし、花をつけます。 ☆ヤマホタルブクロの鐘形の花は、先端は浅く5つに分かれ、外側に反り返っています。赤紫色のホタルブクロと比較すると、花冠が細長く、先端の切れ込みが深いようです。白い花冠には、紫色の斑点が見えます。また、花冠の裂片に先端まで、はっきりしたスジが見えます。 ☆ヤマホタルブクロの花もホタルブクロと同じように、花の周りにも中にも細い毛があります。釣鐘型の下向きの花ですので、何もなければ昆虫は滑り落ちてしまいます。そのため、花冠の中に長い毛を密集させて、蜜を求めてやってきた昆虫のために安定した足場を提供しているそうです。 ☆ヤマホタルブクロは、キキョウと同じ雄性先熟の植物です。開花したときには5本の雄蕊が成熟して花粉を出す雄性期で、その後雌蕊が成熟する雌性期になり柱頭が3つに分かれます。花柱は棍棒状ですが、花の奥で雄蕊がしおれ始めており、雄性期から雌性期になりつつあるようです。 ☆こちらの花は、花の奥で雄蕊がしおれており、雌蕊の柱頭が3つに分かれているので、雌性期になっています。 ☆ヤマホタルブクロ(山蛍袋)の名は、ホタルブクロよりも深山に咲くことに由来するそうですが、どちらも同じような山野に咲いています。ホタルブクロ(蛍袋)の名の由来については、昨日紹介しました。 ☆ヤマホタルブクロ花言葉は、「忠実」「激しい束縛」だそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.07.31 06:00:04
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