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カテゴリ:樹木
☆4月22日、八王子市・高尾山での自然観察会に参加しました。今後の自然観察のために、記録としてまとめ、その内容を順次紹介しています。ヒメコウゾの花です。(2018年4月22日撮影)。
☆ヒメコウゾは、本州(岩手県以南)から九州の低山地の林縁に生えるクワ科コウゾ属の落葉低木です。樹高は、2~5メートルになります。 ☆この写真は、昨年秋に撮影したヒメコウゾです。ヒメコウゾの葉は互生で、葉身は長さ4~10センチ、幅2~5センチのゆがんだ卵形です。切れ込みのないものから、2~3つに分かれるものまであります。葉の形に切れ込みがあるものや切れ込みがないものなどの変異は、ヤマグワ、カジノキ、ヒメコウゾなど、クワ科に共通する特徴です。(2017年9月14日撮影)。 ☆ヒメコウゾは、雌雄同株・雌雄異花で、新枝の基部の葉腋に雄花序、上部の葉腋に雌花序をつけます。上に雌花序が見え、下に雄花序が見えます。同じクワ科のヤマグワ、カジノキは雌雄異株です。コウゾ(カジノキとヒメコウゾの雑種)は、カジノキに近いものは雌雄異株、ヒメコウゾに近いものは雌雄同株・雌雄異花だそうです。 ☆ヒメコウゾの雄花序です。長さ1センチの柄があり、直径1センチの球形です。 ☆雄花は、雄蕊の花糸が伸びて、先端に白色の葯が見えます。雄花の花被片は卵形で先がやや鈍く、背面に軟毛があります。 ☆ヒメコウゾの雌花序です。長さ3~5ミリの柄があり、花柱を除いて直径約5ミリの球形です。多数の正常な雌花と、燭台形の不稔の雌花をつけるそうです。 ☆雌花は、長さ5ミリの赤色の花柱が多数あり、基部に2分岐したごく短い突起があるそうです。雌花の花被は、袋状だそうです。 ☆ヒメコウゾ(姫楮)の名は、古くから和紙の原料として栽培されていましたが、コウゾ(楮)より小型なのでコウゾと区別するためにヒメコウゾ(姫楮)の名になったそうです。 ☆コウゾ(楮)の名は、古名「カゾ」からコウゾやカジノキに転訛したという説や、樹皮から「神衣(かみそ)」を織ったことからカミソがカウゾとなりコウゾに転訛したという説があるそうです。漢字名「楮」は、中国ではコウゾは「構」あるいは「楮」があてられていたので「楮」の漢字があてられたそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.06.02 05:00:09
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