しろうと自然科学者の自然観察日記

2018/08/11(土)05:00

ヨメノナミダ(嫁の涙)の別名があるハナイカダの果実。【7月中旬のあきる野市・八王子市での自然観察・その6・最終回】

樹木(672)

☆7月13日、あきる野市・八王子市を訪ねました。その時に見かけた植物を紹介してきました。ハナイカダの果実です。(2018年7月13日撮影)。 ☆ハナイカダは、北海道(南部)から本州・四国・九州の山地の林内に生えるハナイカダ科ハナイカダ属の落葉低木です。幹は叢生し、上部で多数枝分かれして、高さ1~3メートル程度になります。なお、クロキストン体系では、ミズキ科に分類されています。 ☆ハナイカダは、雌雄異株・雌雄異花で、雌株は葉に1個の花をつけます。(2018年4月19日撮影)。 ☆ハナイカダの果実は核果で、最初は緑色ですが夏から秋には黒紫色に熟します。核果とは、桃や梅などの果実のように、果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬くて木質化した核になり、その核の中に種子があるものです。 ☆ハナイカダの別名はヨメノナミダ(嫁の涙)で、熟した雌株・雌花の黒い実を、嫁いだ家で悲しい思いをした嫁が人に隠れて流した涙がハナイカダの葉に落ちたものと思われたそうです。 ☆ハナイカダ(花筏)の名は、葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たててつけられたそうです。 ☆ハナイカダについては、2018年5月20日の日記で詳しく紹介しました。 ◎葉の上に花が載っている様子を筏にのる人に見たてたハナイカダの花。 http://plaza.rakuten.co.jp/okada1952/diary/20180520/

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る