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カテゴリ:山野草
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年8カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[10]】はユリ科の植物です。第6回は、ユリ科のカノコユリの花です。(2014年7月29日撮影)。
☆カノコユリは、四国・九州の山地に自生するユリ科ユリ属の多年草です。茎は、高さ1~1.5メートルです。花がきれいなので、古くから観賞用に栽培されており、白やピンクなどの品種があるそうです。自生地では、イノシシが球根を食べたり、人が摘み取ったりする影響などで「絶滅の危険が増大している種」として環境省のレッドデータブックの絶滅危惧II類に指定されているそうです。(2013年8月3日撮影)。 ☆カノコユリの葉は互生で、卵状披針形で長さ10~18センチ、短い葉柄があります。(2015年7月26日撮影)。 ☆カノコユリの花期は7~9月で、茎の先に数個から20個の花が咲く総状花序をつけます。(2013年8月3日撮影)。 ☆カノコユリの花のつくりは、後ろに反りかえっている6枚の花被片(外花被片3枚と内花被片3枚)、6本の雄蕊、1本の雌蕊です。(2012年8月9日撮影)。 ☆カノコユリの花びらには、名前の由来になった赤い斑点があります。斑点は、よく見ると花被片から盛り上がっており、花の中心のものは突起状になっているようです。(2013年8月3日撮影)。 ☆カノコユリの雄蕊は、長く伸びた花糸と先端にぶら下がるように付く葯からなり、葯は赤褐色で黄色い花粉を出します。花粉は、油分が多いので、水をはじく蝶の羽にもしっかりつくそうです。(2016年7月28日撮影)。 ☆カノコユリ(鹿の子百合)の名は、花被片に鹿の子模様の斑点があることから名付けられたそうです。(2016年7月28日撮影)。 ☆カノコユリの別名は、ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)で、花が咲く季節に由来するようです。ほとんどの百合は花期が6~8月ですが、カノコユリの花期は7~9月で、他の百合よりも遅くなっています。(2013年8月3日撮影)。 ☆カノコユリの花言葉は、「荘厳」「慈悲深さ」「富と誇り」「飾らない美」などだそうです。(2013年8月3日撮影)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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