しろうと自然科学者の自然観察日記

2018/11/21(水)06:00

園芸植物として様々な品種が栽培されているチューリップの花。【自然観察の振返り[10]ユリ科の植物・第14回・最終回】

園芸植物(98)

☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年8カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[10]】はユリ科の植物です。第14回は、ユリ科のチューリップの花です。チューリップは、園芸植物として、様々な品種が栽培されています。チューリップは、日本には江戸時代後期に伝来しましたが普及せず、大正時代に入って、ようやく新潟県で本格的な球根栽培が始まったそうです。(2012年4月13日撮影) ☆チューリップは、ユリ科チューリップ属の多年草です。原産地はトルコで、トルコからオランダにチューリップが伝わったのは16世紀頃だそうです。日本のホームセンターや園芸品店で販売されている球根は、ほとんどがオランダからの輸入だそうです。チューリップの球根は正確には鱗茎といい、短縮茎に葉が重なり合い層状になっているものです。(2012年4月13日撮影)。 ☆2月、チューリップの芽が、たくさん出てきました。(2016年2月20日撮影)。 ☆チューリップは、葉が2枚向かい合っているものは、内部に花芽ができており、今年花が咲きます。球根が小さいものは、内部に花芽ができず、葉が1枚出るだけです。葉が1枚だけのものは、花が咲くのは翌年以降になります。(2016年2月20日撮影)。 ☆チューリップの花のつくりは、6枚の花被片(外花被片3枚と内花被片3枚)、6本の雄蕊、柱頭が3つに分かれている雌蕊です。(2015年4月6日撮影)。 ☆チューリップには、自家不和合性という性質があり、自分の雄蕊の花粉が雌蕊についても受精して種子を作ることができません。そのため、球根の分球でクローンとして増やしていきます。多くの場合、同じ形や色の花を咲かせる同じ品種の株を並んで植えることが多いそうです。実生(種)は、品種改良の際に行われ、開花までに5年以上かかるそうです。(2012年5月3日撮影)。 ☆チューリップの名は、チューリップ(学名Tulipa)属の花の総称です。「学名Tulipa」は、ペルシャ語の古語「tulipan(頭巾)」が語源といわれ、花が頭巾にやや似ていることによります。(2015年4月6日撮影)。 ☆チューリップの花言葉は、花の色によって異なるそうです。赤いチューリップの花言葉は、「愛の告白」だそうです。(2015年4月6日撮影)。 ☆黄色いチューリップの花言葉は、「秘めた想い」「実らぬ恋」「正直」だそうです。(2015年4月6日撮影)。 ☆ピンク色のチューリップの花言葉は、「年頃」「愛の芽生え」「誠実な愛」だそうです(2015年4月6日撮影)。 ☆紫色のチューリップの花言葉は「永遠の愛」、オレンジ色は「照れや」、白色は「思い出の恋」「失われた愛(失恋)」「新しい愛」、緑色は「博愛・思いやり」だそうです。

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