しろうと自然科学者の自然観察日記

2018/11/22(木)05:01

花の特徴が百合にも水仙にも似ているユリズイセンの花。【自然観察の振返り[10]ユリ科(旧ユリ科:ユリズイセン科)の植物・第15回・番外編】

園芸植物(98)

☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年8カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[10]】はユリ科の植物です。第15回は番外編で、旧ユリ科(ユリズイセン科、アルストロメリア科)のユリズイセンの花です。(2013年6月24日撮影)。 ☆ユリズイセンは中南米原産で、日本には1926年(大正15年)に渡来しましたが、観賞用に栽培されていたものが各地で野生化しているそうです。クロンキスト体系ではユリ科、新エングラー体系ではヒガンバナ科に分類されていましたが、APG分類体系ではユリズイセン科(アルストロメリア科)に分類されています。 ☆ユリズイセンの葉は互生し、長楕円形、葉柄が捻じれて葉の表と裏が逆転しています。左上の葉は、葉柄が捻じれて葉の表と裏が逆転しているのがわかります。 ☆ユリズイセンの花期は6~7月で、茎先に散形花序をつけます。 ☆花は長さ2.5~5センチで、花被片は赤色で6枚(外花被片3枚と内花被片3枚)、先端と基部は黄緑色です。花の内側には褐色の班点が見えます。 ☆ユリズイセンの雄蕊は、内側3本と外側3本の6本です。写真では、外側の3本の雄蕊の葯が花粉を出しているようです。雌蕊は1本ですが、写真では確認できません。 ☆ユリズイセンの花は、花被片の付け根より下に子房がある子房下位です。このことからも、ユリ科からヒガンバナ科に分類が変わり、ユリズイセン科に分類されたことに納得できます。 ☆ユリズイセン(百合水仙)の名は、花の特徴が百合にも水仙にも似ていることからつけられたそうです。 ☆ユリズイセンの花言葉は、「未来への憧れ」「エキゾチック」「持続」「機敏」「援助」「幸福な日々」などだそうです。 ☆ユリズイセンの仲間は花が美しいものが多く、園芸植物として改良が進んでいるそうです。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る