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カテゴリ:園芸植物
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて6年9カ月、連載は連続2,400回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[13]】はキジカクシ科(クサスギカズラ科:Asparagaceae)の植物です。キジカクシ科は、従来の分類(新エングラー体系、クロンキスト体系等)ではユリ科に含められていました。第9回は、リュウゼツランの花です。(2014年11月18日撮影)。
☆リュウゼツランは、キジカクシ科リュウゼツラン属の常緑性の多年草です。リュウゼツランは、メキシコを中心に、米国南西部と中南米に自生し、食用作物・繊維作物・観葉植物として栽培されているそうです。リュウゼツラン属は、以前はユリ科やリュウゼツラン科、研究者によってはヒガンバナ科に分類されていましたが、APG分類体系第3版(2009年)でキジカクシ科に分類されました。 ☆リュウゼツランの葉は、根元から20~30枚の多肉質の葉を叢生(そうせい)し、根生葉が放射状に展開するロゼットの直径は2~3メートルになります。 ☆リュウゼツランの葉は、長さ1~2メートルの肉厚の披針(ひしん)形で、色は青白色、先端と葉縁に鋭い刺があります。リュウゼツランは、斑なし品種を「アオノリュウゼツラン」というそうです。斑入りの品種が先に日本に輸入され、その斑入り品種に「リュウゼツラン」という名前がつけられたため、基本種である斑なし品種はアオノリュウゼツラン」と名づけられたそうです。 ☆リュウゼツランの花期は7月下旬から8月上旬で、ロゼットの中心から高さ5~8メートルの太い花茎を伸ばし、円錐花序に多数の花をつけます。花茎は、1日に10センチほど成長し2カ月ほどで高いものでは高さ10メートルにもなり、数千の花をつけるそうです。リュウゼツランは、十年から数十年に一度開花し、開花・結実後に枯れてしまう一回結実性(一稔性植物)だそうです。 ☆リュウゼツランの花茎は、太さが直径10セント以上あるようです。開花期には、葉から茎へ養分が移動し花茎が急成長するそうです。この花茎を伸ばす前の茎から糖分を採りだしアルコール発酵させたものが、メキシコで作られるテキーラだそうです。 ☆花茎の先端に、円錐花序をつけます。 ☆観察したのは、11月中旬でした。花は終わり、果実が成長してきています。咲いた花のうち、実をつけるのは2割程度だそうです。果実の中には多数の種子がありますが、発芽率は低いそうです。 ☆リュウゼツラン(竜舌蘭)の名は、葉に長くて固いトゲがあり、肉厚の葉を竜の舌に見立てたことに由来するそうです。 ☆リュウゼツランの花言葉は、「繊細」「気高い貴婦人」だそうです。「繊細」という花言葉は、1度花を咲かせると枯れてしまうので名づけられたそうです。また、「貴婦人」という花言葉は、ゆっくりと生長する姿が高貴なプライドを感じさせることに由来するそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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リュウゼツランが 咲いたと言う 新聞記事を見かけることが有りますが それ程 珍しいのでしょうね。見に行った事はありませんが・・・
(2018.12.07 09:18:24)
蕗のとうさんへ
いつもコメントありがとうございます。 (2018.12.07 12:49:03) |